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2007 03,11 21:53 |
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こんばんは、八重 花桜梨です。
今日からまた新しいシーズンが始まりました。 まだ公式戦ではないのですが、今日からTMリーグが始まりました。 今日はホームでの対『選鋭近衛隊』戦です。 当たり前に勝たなくてはいけない、そんなプレッシャーもあったかも知れませんが、そんなことをいって負けたら大変ですから、とにかくこの2戦は戦力チェックを主眼とする、そうみんなには伝えました。 そして北見監督からは、 「今年は活躍した選手にはご褒美をあげよう」 と申し渡されました。 もちろんみんな大喜びです。 但し… 「5万円以上の現金もしくは商品」 「無理難題な要求」 および、 「彼女にして欲しいとの発言」 については却下することになるそうです。 さすがに良識的なことをしないといけませんからね。 でも… 「エッチはダメなんですか?」 ヒナのその発言に監督はノーとは言いませんでした。 …監督ぅ〜!! ルーテシア・パークでは開幕セレモニーとして今年バドミントン部に所属することになった優飛ちゃんがPKを蹴ることになりました。
もちろんキーパーは私です。 GKとしては普通ならPKは入れてはいけないのですが、セレモニーですから今日は特別に入れさせてあげます。 優飛ちゃんは緩いゴロ性のキックをまっすぐ蹴ってきました。 私としては取ってはいけませんので、そのままトンネルさせてゴールに入れましたが、次の瞬間優飛ちゃんが悲しそうな表情をしたので、彼女のところに行って、 「ゴメンね。本当は止めなくちゃいけないんだけど、セレモニーだったから止めちゃうのはまずいかな、って。本当にゴメンね」 私がそう言って謝ると、優飛ちゃんも涙ぐみながら、でも私のしたことを許してくれました。 最初は互いにボールをキープしながら相手の隙を伺っていた雰囲気でしたが、前半12分、ゲームが動きました。 ペナルティエリアでルーズボールを取ろうとしていた育美に後ろから九段下さんがスライディングタックルをかけてきたのです。 もちろんファウル、PKを貰いました。 涼ちゃんが私に声をかけます。 「花桜梨さん! PKだって!」 私はその声に、ゴールマウスを離れます。 Woody BELL'Zには昨シーズンから不文律があります。 「PKキッカーは出ていれば八重花桜梨に蹴らせる」 今年は恐らく後藤さんが蹴ることになると思うのですが、今日のゲームはその『不文律』が成立するゲームです。 冷静にボールを置いて、一歩一歩確実に下がります。 助走をつけて動き出して、次の瞬間キーパーを見ます。 キーパーの左足に力がかかるのを感じました。 左に跳ぶな、そう一瞬で判断した私は、冷静に蹴る方向を右隅に定め、ボールを蹴り出しました。 想定通りの方向にボールは跳び、ボールはゴールネット右隅に当たりました。 まずは先制点です。 そう言えば昨年もチーム初得点は私でした。(本当の初得点は、当時ROOMMATESに所属していた育美なんですけどね) まずは気分良くゲームを展開できるような気がしました。 でも好事魔多し。 前半終わり近くなって、涼ちゃんと夏穂が止めたボールを難波さんに取られ、そのままDFを突破されて1対1。何とか止めようとしたのですが、上手く蹴り込まれて同点に追いつかれてしまいました。 そのまま1-1でハーフタイムに入ります。 ハーフタイムでは北見監督から、 「焦らないで、とにかく自分のプレーを心掛けること」 そう言われました。 特に守備陣には、 「1点取られたって仕方がない。2点以上取られないようにすればいい」 そう言いました。それがWoody BELL'Zのスタイルと分かっているみんなも力強く頷きます。 後半は優位にボールを持っていますが、さすがに相手もゴールを固めてきているので、シュートまで持ち込めません。 北見監督はまずはノーシュートのくるみちゃんに代えて留美を投入、そしてこちらもノーシュートの若菜に代えて、本来司令塔のシオを投入してきました。 さらに念のために育美の代わりにシンディを投入、あまり活躍していなかったボランチのセリの代わりに茜ちゃん、恵壬の代わりにノゾを同時に入れました。 そこまで代えてきたところで、やっと交代の効果が出ました。 中央でボールを持ったノゾが一気にドリブル突破してスルーパス、それをエリア内で待ち構えていたシオが落ち着いてシュートをゴール右に決めました。 シオったら、もう本当に嬉しそうにみんなに抱きついています。よっぽど嬉しかったのでしょうね。 ここで攻守に渡って影で頑張ってきた涼ちゃんがお役御免となってベンチに下がりました。代わりにヒナが入ります。 相手もさすがに目が覚めたようで、最後ロングパスから鬼澤さんと1対1になりましたが、今度は上手くシュートコースを塞ぎ、何とかMiss.キックを誘いました。 が… 決定的なミスが2回も出るなんて… そのまま2対1で勝ちましたが、冷や汗ものの勝利でした。 それでは一言コメントです。 10 藤崎 詩織(決勝点となる2点目を叩き出す) とにかくノゾがいいパスを出してくれたので、それを落ち着いて決めなくちゃ、それに気をつけました。 ゴールが決まって、勝てたのが何よりです。 北見監督は活躍したら望みを叶えてくれると言うので、今からそれが非常に楽しみです。 33 清川 望(2点目のアシスト) ホラ、あたしは前線にいいパスを送るのが仕事だからさ、そういう意味では今日はそれが出来て嬉しい。 でも次は途中出場ではなく、先発で出して欲しいな、なんて思ってるよ。 北見監督に叶えて欲しい願いごと? まあ… それはその時になって考えます。 でも今日はシオじゃないの? 11 井上 涼子(本日のPOM) とにかく今日は相手の攻撃の芽を潰すことが肝心だと思いましたから、それが上手く行ってよかったです。 でも失点の場面はもう少し細心の注意が必要だったかも知れませんね。 北見監督に叶えて欲しい願いごと? …なあ、あるにはあるんですけど… その前に北見監督が選んでくれるか、ですよね。 ということで、北見監督からご褒美をもらえる人って、誰なんでしょうね。 PR |
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