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2006 10,06 22:55 |
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こんばんは、八重 花桜梨です。
今日は練習後北見に行くことになっていましたが、起きてみると雨が降っています。 苺ちゃんから雨の日は練習はないと言われていましたのでのんびりしていましたら、北見監督から連絡がありました。 「今日裏輪女子の放課後すぐに迎えに行くことになった」 なんでも今日は台風が近づいているということで、できるだけ早めに北見に移動してのんびりしてもらおうということでした。 昼休みを見計らって苺ちゃんにメールをすると、苺ちゃんからは 「実は今日は部活動が台風の接近で中止になりそうです。早めに来ていただけると非常に嬉しいです」 と返事をしてくれました。 午後2時半頃に北見監督が30人乗りの中型バスでやってきました。 4時に裏輪女子高校に行くと、ちょうど苺ちゃんたちが校舎から出てくるところでした。 「苺ちゃん、こっちだよ!」 私がそう叫ぶと、苺ちゃんもホッとした表情で、 「良かったです、ちょうど今終わったところなんですけど、今日は台風が近づいているから部活動はなしということになったんです」 「それじゃ…」 私が心配そうにいうと、箱崎監督が 「サッカー部は遠征に行くんだし、宿泊についても問題はないそうだからと、今回の遠征は認めてくれたんだ。それで呼人は?」 と話に入ってきました。 「バスにいます」 「今日は呼人が運転するのか。ちょっと怖いな〜」 えっ、本当ですか? 「バカ言うな、潤! 大型持ってないお前に言われたくはないわ!」 いつの間にか北見監督も話に加わっています。 「呼人!」 「潤、まさかお前、教え子に手出してないだろうな?」 北見監督、結構きついこと言ってきますが… 「それはお前のことだろ? 自分のとこの選手とヤっちゃって!」 「俺はお前と違って、女を遊び相手と思ってないけどな」 みんなポカンとしています。 まさか自分のチームの監督とその親友がそんなことをしているとは、露にも思わなかったという表情をしています。 「とにかく彼女たちをバスに乗せよう」 「そうだな。それが先だ」 そう互いに気がついて、私たちをバスに乗せます。 「それじゃ行くか!」 北見監督がそう言ってドアを閉めようとした時、苺ちゃんが、 「待って下さい! 一平も一緒に乗せて下さい!」 と叫ぶのが聞こえてきました。 「一平?」 「あっ、うちの外部コーチ。羽柴くんの幼馴染みで、今は吹奏楽部でトランペットを吹いているんだけど、中学の時には全中にも出られるんじゃないか、というくらい有望なストライカーだったんだ」 「分かった。で何分に着くんだ?」 「えっと… とりあえずあと30分くらい、かな?」 「分かった。じゃ一平って子は携帯持ってるのか?」 「は、はい!」 「それじゃ、北裏輪の西口で待つよう指示してくれ! そっちに迎えに行く1」 「は、はい!」 そういうと、監督はドアを閉めてバスを発進させました。 苺ちゃん、一生懸命メールで連絡をしています。 しばらくして… 「一平から連絡が来ました。今北裏輪駅に着いたから、西口に向かいます、って」 「了解。今からそっちに行くから、30分くらい待っててくれって連絡!」 「はい!」 北見監督はそういっている間にも、右左折を繰り返しながらバスを走らせます。 みんなも不思議そうな顔をしながらことの成りゆきを見守っています。 「呼人、この道でいいのか? なんか変なところを通っている気がするけど」 「バカ言うな! 俺はこれでも裏高、ダサイ大出身だぜ! ここは地元中の地元さ!」 そう言って裏道を丹念に通っていきます。 「あれ?」 内村さんがびっくりした表情をしています。 「ここダサイ大通りです。このまま行けば北裏輪駅にいきますよ」 内村さん、感心した表情をしていました。 「だろ? だから地元民に任せろって!」 あれ? でも北見に住んでいたのでは? 少なくても高校の時には北見にいたはずでは? 「親がどうしても裏高にこだわったんだよ。だから一旦住民票を佐多舞に移して、入学後に住民票をまた戻したんだ」 そういうことまでして… 「さて、北裏輪に着いたぞ!」 気がつくと北裏輪のロータリーに入っています。コーチの相馬君が待っていました。 「一平! こっち!」 苺ちゃんが手招きして相馬君をバスに呼びました。北見監督は絶妙のタイミングで扉を開けて相馬君を中に入れます。 「北見監督、この人が裏輪女子でコーチをしている相馬一平君です。一平、この人がWoody BELL'Zの監督の北見呼人監督、何でも一平の先輩に当たる人なんですって!」 「えっ、そ、そうなんですか? 相馬一平と言います。いろいろと先輩には御迷惑をおかけすると思いますけど…」 相馬君がなんとか自己紹介を終わらせようとしているのを監督が整しました。 「一平君、俺は現役時代は君のようにテクニックがいい選手じゃなかった。とにかくサッカーが好きなもの同士、あまり畏まらずに仲良くやっていこうよ」 北見監督が穏やかに言うと、相馬君、本当に嬉しそうに、 「はい、それじゃ宜しくお願いします!」 そう言って深々とお辞儀をしました。 北裏輪を出たバスは、北見監督の巧みな操縦術で気がつけば東北自動車道に乗っています。 まあ大したことはしていないそうです。駅を南に出て、新しく開業したバイパスで東に向かい、〜ちなみにこの道路沿いに「背猿陸上競技場」、つまりセザル・スタジアムと「佐多舞スタジアム2002」があります〜有料道路を通るとすぐ浦和インターに出られるのです。 そして途中寄り道したのに、6時半にはもうルーテシア・パークに着きました。 ルーテシア・パークに着くと、まず裏輪女子の女の子たちに着替えなどの身の回りのもの以外のものはアウェーチームのロッカーに入れるよう指示していました。 そしてアウェーチームのロッカーを荷物を入れてきた彼女たちをWoody BELL'Z用の浴室に案内するよう指示されました。 もちろん、北見監督は箱崎監督や相馬君と一緒に、アウェーチーム用の風呂に入ることになります。 「気持ちいい〜♪」 「こんなにリッチな気分になれるお風呂ってないですよ〜♪」 裏輪女子の女の子たちは嬉しそうに湯船に浸かっています。 …それにしても結構あけっぴろげ、です。 普通はバスタオルで隠す、と思うんですけど、隠そうとせずに堂々と浴室内を歩き回ります。 「みんな隠そうとしないの?」 ヒナが不思議そうに聞きました。 「そうだね、あたしたちは別に見られたって気にしないかな」 上杉さんがそう言います。 「あたしたちは白木お嬢様のように胸大きくないし、それに女子高だから異性の目を気にしないしね」 「そうだね。結構みんな夏の授業中なんか暑い暑いと言ってスカートをぱたぱた煽いで、中のパンツが見えても気にしないからね」 「ゆかりってね、授業を下はパンツだけで受けてたこともあるんだよ。ハーフパンツはけばいいのに、と言ったら、ゆかり、ハーフパンツ体育がないから忘れたって」 「でもそれに近いこと涼子とか百合とかもやってるじゃん! 知ってるよ、2人が実はノーパンで授業を受けてたってことバラそっかな♪」 …さすがに私たちはそんなことはできませんって。 「まあ共学だと異性の目を気にして無茶なことはできないですよね。ここにいるみんなも、中学生の時はそんなに恥ずかしいことはしていないと思いますけどね」 苺ちゃんが補足しました。 例えば中学からエスカレーターで来る女子高だとまた話が違うのかもしれませんが、裏輪女子高校はそもそも公立高校なので、中学は共学の学校にいた人がほとんどです。だから女子高に入って一気に異性の目を気にしなくていい環境になって、ハメを外す女の子が結構いるそうです。 でも私たちは結構短いミニスカートにしていた気がしますが、裏輪女子高校のサッカー部の女の子は結構長めにしている気がしましたが… 「うん、みんないろいろと怪我をしているから、それを隠すために長めになっているんだろうね。ほら、私たちってスライディングとかで太股とか擦りむいちゃうじゃないですか。その時にみんなと同じようにミニスカートだと怪我しているところが見えちゃってみっともないんです」 結構苦労をしているようです。 風呂から上がると、今度は北見監督の家に向かいます。 北見監督の家は結構広いのですが、実はレンタカーで借りたバスも停めることができるほどに駐車場も大きいです。しかも駐車場がガレージの中なので、濡れずに家に入ることもできます。 こういう台風の時には重宝する駐車場ですね。 早速トレーニングルームの一角を宴会ができるように片付けて、まずはアルコールフリーのシャンパンで乾杯、といきました。 ちょっと長くなりそうですので、ここで一旦切ります。 この後は明日朝に話をします。 それでは失礼します。 PR |
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