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2006 12,10 18:22 |
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こんばんは、八重です。
今日は明日のゲームに向けての調整をしました。 昨日、北見監督からオーダーが発表されました。 それを公表して良いと北見監督からいわれましたので、公表します。 GK 西村 知奈 DF 波多野 葵 清川 望 主人 光 MF 和泉 穂多琉 桂木 綾音 藤崎 詩織 佐野倉 恵壬 FW 神条 芹華 後藤 育美 伊集院 レイ 試合終了後、ミーティングをやりました。
この時には明日のプレー上の注意とかを確認する場になっています。 ところが、今日は北見監督は何も話しませんでした。 注意点は全て薫監督に任せ、自分は椅子に深く座って目をつむっていました。 薫監督が一通り指示を出し終わったところで、北見監督はやっと顔を上げて、みんなの方を向きました。 そして一言。 「明日のゲームは、甘い事を考える余裕はうちにはない。とにかく1つ1つのプレイに集中して、そして命を賭けるつもりでやって欲しい」 みんなの表情がいっぺんに凍り付いたのを感じました。 「FWはとにかく点をとってこい。守備陣はとにかく点を取られるな。そのためだったら何をしてもいい。イエロー上等、退場したって結構。そのくらいの本気を見せて欲しい」 北見監督はそういうと、主人さんの顔を見つめた。 「光」 「はいっ!!」 主人さんの声も緊張しているようでした。 「本来お前のポジションはなかった。でも俺が敢えてお前を入れた。その意味は分かるか?」 「な、なんですか?」 主人さんもガチガチに固まった感じのまま北見監督に答えます。 「お前に期待している事は1つ。お前には、旦那さんになる人を奪ったヤツを潰して欲しい、それだけだ」 「えっ!?」 主人さんは絶句したまま、次の言葉が言えません。 「あいつのあとのことは考えなくていい。むしろ考えていてはダメだ。徹底的にあいつに仕事をさせない事。最悪の場合…」 北見監督はそう言って一旦言葉を切ります。 まわりに静寂が漂いました。 「あいつが選手生命を絶たれるようなそんな大怪我をお前がさせるかもしれない。でも、それでもいい。俺やあいつのことは委細構うな」 みんなの表情がさらに凍りつきました。 それもそうです。 今は確かに敵です。でも、涼ちゃんは北見監督にとってはかけがえのないWoody BELL'Zの中心選手、のはずです。 でも今の発言は、最強チーム決定戦を控えているWoody BELL'Zにとっては、大変問題のある発言にしか取れません。 少なくても、所属チームの監督が言うセリフでは断じてありません。 さすがに若菜さんが血相を変えて監督に詰め寄りました。 「北見監督、いくら何でもあとを控えている選手に大怪我をさせる発言は良くないと思います! ましてや監督はWoody BELL'Zの監督として、自分のチームメイトの健康面も把握しないといけない立場なんじゃないんですか?」 監督は苦笑いしながら答えました。 「言う事はそれだけか?」 「それだけか、ってどういう事ですか? いくら何でもその発言は許され…」 若菜さんの発言が終わらないうちに、北見監督の手が動きました。 そして次の瞬間、小気味のいい音が響き渡りました。 そして、頬を手で押さえながら、信じられないようなものを見る目つきの若菜さんがいました。 「若菜、今の発言は確かにWoody BELL'Zの監督の発言としては問題だ」 北見監督はそう言って一回口を閉ざしました。 みんなは、北見監督の次の言葉を静かに待っています。 「でも、今君達がここにいるその場は、悪いけど『戦場』なんだ。そしていくら同じチームのチームメイトだったとしても、潰さなくちゃ逆転勝ちが出来ない状況なんだ。そんな時に、チームメイトだからって手を緩めていいのか? それこそ…」 北見監督はそう言って、みんなの目をきっと見つめました。 「今君達が臨もうとしている『戦場』では許されないことなんだよ」 北見監督はこれ以上ない厳しい表情で私たちに言いました。 「かつてW杯では、オウンゴールを決めてしまった選手がW杯終了後に射殺されるという事件もあった。国と国を代表して戦うという事は、それくらいの覚悟を持って戦う事なんだ」 みんなの目が真剣に北見監督の表情を追っています。 「その代表選考の場でも同じ。もし本当に代表チームに入りたければ、それこそチームメイトだろうがなんだろうが、とにかく他人を蹴落としてでもその座を占めようと思わなくちゃダメだと思う」 北見監督も表情が凍り付いているような感じがしました。 「だから、明日のゲーム、俺はチームメイトだろうが、後に『最強チーム決定戦』を控えていようが、一切関係なく指揮を取るつもりだ。Woody BELL'Zの選手相手でも、容赦なく潰せと言う。大怪我させたっていいと言う。それが、代表チームの北見呼人の考え」 北見監督はそう言ってから、やっと表情を緩めた。 「まあとにかくしっかり頑張るのは明日。今日はしっかりとコンディションを整えて、明日のゲーム、フルで自分の全てを出し切れるようにして欲しい。以上、解散」 北見監督のその言葉でミーティングは終わりになりましたが。 何だか腑に落ちません。 北見監督は、一体何を考えているのでしょうか。 そう言えば… 明日のオーダー、Woody BELL'Zの選手が誰1人入っていません。 薫監督の話では、最初マリがスターターに名を連ねていたはずなのに、北見監督はマリを下げて、主人さんを入れたそうです。 本当に一体、北見監督は何を考えているのでしょうか。 私も分かりません。 PR |
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