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2007 06,20 21:57 |
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こんばんは、藤崎です。
安田記念病院に入院してからはや1ヶ月半が経とうとしていますが、みんな元気そうですね。 …というより、何だか北見監督の毒牙にかかった女の子が急に増えた気がしますけど… とにかく私は今安田記念病院で、9月中の復帰に向けて一生懸命リハビリに明け暮れています。 ところで… 実は私以外にも一生懸命リハビリを頑張っている人がいます。 東 翔太くん。 東城第二高校でバドミントンをやっている1年生だそうです。 彼は先々週の大会でアキレス腱を切ってしまって、アキレス腱をつなぐ手術をしたのですが、とりあえず上半身でも鍛えないと、と最近リハビリ室に来るようになりました。 可愛い弟みたいで、同じ世代の人が近くにいないということもあって、世間話をするようになりました。 …あっ、でも変な期待はしないでね。 彼、今付き合っている同級生の彼女がいるということだから。 その彼女は一生懸命バドを頑張っているというので、ちょっとジェラシーはあったりはしますけど。 …でも彼は本当に嬉しそうです。 なんでも今日、その彼女が来てくれるのだそうです。 どんな子なのかな? こんな可愛い弟のことを好きになったのは? そうこう話しているうちに、その「彼女」がリハビリ室に入ってきました。 私も「彼女」もビックリしていました。 「彼女」もまさかという表情で私たちを見つめています。 翔太くんが「彼女」を紹介してくれました。 「藤崎さん、この子がさっきぼくの言っていた『彼女』の…」 「優飛ちゃん!?」 私がビックリした様子で声をかけると、優飛ちゃんは私に向かってペコリと一礼します。 「えっ、し、知り合いなの?」 翔太くんが今度は口をパクパクさせています。 優飛ちゃんがメモ帳を破ってサラサラと何かを書き出しました。 それを翔太くんに見せると、翔太くんもビックリしたような表情になりました。 「ふ、藤崎さんもWoody BELL'Zの選手なんですか?」 えっ!? 今度は優飛ちゃんが私にメモを渡しました。 「私の『彼』の東翔太くんも、実はWoody BELL'Zのバドミントン部に入ったんです」 そうだったんだ… 私はやっと2人の関係が分かり、自然と笑みが浮かんでいました。 「それじゃ翔太くん、これからはチームメイトとして、いろいろと宜しくね」 「はい、藤崎さんこそ、これからも宜しくお願いします」 やっぱり翔太くんは可愛い弟ですね。 「それじゃお姉さんはお邪魔だから、ここら辺で退散しますか」 私は悪戯っぽく笑いながら、リハビリ室を出ました。 これからそれほど入院生活も長くはないと思いますけど、結構いい感じの入院生活が送れそうだなと思いました。 PR |
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