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2008 03,05 09:50 |
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おはようございます、野咲すみれです…
やはりちょっと疲れていますね。 昨日頑張っちゃったから、かな? 今日はベンチスタート、でした。
まあ仕方がないです。うちには陽ノ下先輩も森井さんもいますし、松浦さんも戻ってきましたから、どうしても私は4番目の立場になってしまいます。 でも前半は声をからしてみんなを応援していました。 ところが、ハーフタイムに入って、北見監督から早速呼ばれました。 なんだろうと思っていると、後半の初めから陽ノ下先輩に代わって右サイドに入ってくれとのこと。 ビックリです。 まさか最初に交代要員でピッチに入るのが私だなんて。 久し振りのピッチ。 アップをしていると膝がガクガク震えているのが分かります。 でもなんとかしなくちゃ。 とにかく無我夢中で頑張ることだけを考えました。 そこから先は覚えていません。 とにかく右サイドに来たボールを必死で追いかけました。 そして… 気がつくと、私がまたピッチを出されることになってしまいました。 やっぱり動きが悪かったのかな? 何かドジしちゃったのかな? …もうチャンスもらえないのかな? 何だか後ろ向きな気持ちになってベンチに戻ってきました。 …ところが。 みんな笑顔で私を迎えてくれました。 「ナイスファイト!」 「良かったよ!」 えっ!? 一体どういうこと? 狐につままれたような表情だったのかも知れません、私はとにかく北見監督の前に立ちました。 「お疲れさん」 北見監督の表情も怒っているようではありませんでした。 「私の交代なんですけど、何か失敗とかあったんでしょうか?」 私がそう聞くと、北見監督は私の手を引っ張って自分の隣に座らせると、頭をくしゃくしゃと撫でて、 「お前、久し振りのゲームだから飛ばし過ぎたろ」 その表情は苦笑いでした。 「ホント心配したぞ、ここで怪我でもされちゃ叶わないから」 「はい…」 私はちょっと落ち込んだ感じでした。北見監督はなんで私を引っ込めたんだろう? 「とりあえずゲームをしっかりと見てみようか」 「はい…」 私はそう言ってピッチに目をやりました。 私の代わりには松浦さんが入りました。 …でも右サイドの攻めが上手くできていないような気がします。 「すみれ、お前は右サイドの展開、どう思っている?」 「…あまり上手く行っていない、ですか?」 「そうだな」 北見監督はそう言いながら、ピッチに目をやります。 「これが光がいた時はまだマシだったかな、という感じ。ところが…」 ところが? 私は北見監督を見つめます。 「お前がピッチにいた時は、右サイドから相手を崩せていたんだ。ゴールこそあげられていないけど、お前がいた右サイドからゲームが作れていた」 「それじゃ何で?」 私はビックリして思わず聞いていました。 「練習試合だから降ろした」 北見監督はそうこともなげに答えました。 「本番だったら調子が悪いといった相当の理由がない限りはこんな起用はしないよ。でも練習試合は交代枠が7人いる、その中でお前に使える目処が立った、となれば、今度は怪我をされたくないという心配が出てくるもんだ」 北見監督の説明で、やっと納得しました。 と同時にホッとしました。 北見監督って、そういったケアをちゃんとできる人なんでしたね。 (主催注:あくまでも交代は「コンピュータが自動的」にやっています) 「とりあえず次のゲームもお前はスターターに出さない」 北見監督はそう明言しました。 「えっ!?」 私はまたビックリしました。 「まぁなんだ、この先もあるし、しっかりと身体を休めないと」 北見監督はそういいますが、ちょっと納得できません。 「…それに、誕生日のときに出来なかったこと、今日やろうと思っているんだけど、ダメかな?」 …あっ、そっちの理由なんですね。 私は首を横に降って、小声で「大丈夫です」と言いました。 結局ゲームは0-0で終わりました。松浦さんに代わってから、シュートは結局1本も撃てませんでした。 そしてそのあとのミーティングで私が選ばれて… 折角の神戸の夜、たっぷりと愉しみました。 本当に久しぶりに、北見監督と自分の気持ちをぶつけあって。 北見監督、本当に上手いな、なんて考えていましたが、終わったあとに、 「すみれちゃんもなんだか上手くなっているよ。もしかして?」 北見監督からそう言われて、私は首を横に降りました。 だって、私は北見監督に歓びを教えてもらったんですから、今さら他の人に教わろうとは思いません。 本当に疲れましたけど、でも本当に充実したはばたきの夜でした。 PR |
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