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2008 11,22 21:49 |
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こんばんは、井上 涼子です。
今日はとりあえず23時のアップに余裕があるし、オークもおいしい商品はないのでのんびりと作れる、と中の人が言っていました(笑) 今日は午前中に新幹線で大阪に移動して、午後に軽く調整を行いました。 みんなさすがに相手が記念杯争奪戦の相手だからと、結構ピリピリした雰囲気になってきました。 練習中も真剣で、みんなも緊張しているのがよく分かりました。 それでみんなも緊張感をただよわせながら宿舎に入って、食事もそこそこに自主ミーティングをやろうか、という話になりました。 ちなみに北見監督は決して宿舎に入ったらミーティングをすることはありません。仕事は仕事、プライベートはプライベートできっちり分ける人です。 そんな私たちに訪問客がありました。 「涼ちゃ〜ん、約束通りこっちに来たよ〜」 そう明るい声で私たちを呼ぶ人がいました。 私も花桜梨さんも、そして恵壬さんも気付きました。 そう、広島フェリシアの小泉智美・池田浩子のコンビです。 「約束どおり監督に大阪遠征をやってもらったんだ〜」 そう言いながら近づく小泉さんたちの近くに、私たちをじっと見つめる視線。 何か呼んでいるような雰囲気をただよわせているその視線に私が気付くと、 「智美、浩子、ちょっとゴメンね」 私はそう言ってから視線のした方に近づきます。 間違いありませんでした。大阪に引っ越した鬼頭優飛さんでした。 「優飛、久しぶりだね」 私が笑顔で優飛ちゃんに声をかけると、優飛ちゃんもにっこりと私に微笑みかけてくれました。 「えっ、優飛ちゃんがいるんだ」 花桜梨さんも気付いて、優飛ちゃんのところに近づきました。 「智美、浩子、ゴメンね、実はかつてWoody BELL'Zで一緒に頑張っていた仲間が来ていたんだ」 私がそう説明すると、智美も浩子もホッとした表情になりました。 「でもWoody BELL'Zで一緒に頑張っていたって、FCはばたきに移籍したとか?」 「そうじゃないんだ。実は今はほとんど活動していないんだけど、Woody BELL'Zにはバドミントン部もあったんだ。でこの鬼頭優飛ちゃんと彼氏の東翔太くんが籍だけ置いていた、と」 「へぇ〜、そうだったんだ」 「で優飛ちゃんが実力を見込まれて大阪の実業団チームに移籍した形になって、でそれまでいた北見から離れたので活動休止、という形になったんだけどね」 「そうなんだ」 「そう言えば紹介していなかったね。優飛ちゃん、この2人は私も一緒にバスケをしていたこともある広島フェリシア高校の小泉智美さんと池田浩子さん。広島フェリシアは女バスの強豪校なんだ」 「私が小泉です。宜しくね」 「私が浩子。宜しく」 「で智美に浩子、こちらが鬼頭優飛ちゃん。今は大阪の高校に通っていて、某電気機器メーカーのジュニアチームに所属しているんだ。ちなみに1年生でインターハイのバドミントン女子シングルスのチャンピオン」 「すご〜い!」 浩子が驚いている中、優飛ちゃんがスケッチブックに何かを書いて、そしてそれを智美たちに見せました。 『はじめまして。鬼頭優飛です。よろしくお願いいたします』 「ちょっと!」 浩子がビックリして何かを言おうとしたので、私は、 「優飛ちゃんは、実は言葉が喋れないんです。だからこうやって筆談で会話することになるんです。ちなみに話はちゃんと聞こえているから、特にこちらから筆談をする必要はないよ」 「そうなんだ、大変だね」 智美がそう言いました。浩子も私の説明で納得してくれたみたいで、一瞬見せた気色ばんだ表情は消えています。 「それで明日のゲームの感触はどうなのかな?」 智美が聞きます。 「う〜ん、B組予選2位だけど、もともとB組は厳しいリーグだったからね。その中で2位につけたんだし、もともと桜花杯優勝、記念杯争奪戦代表だからね。侮れない相手だよ」 「それで北見監督の方針としては?」 「最初は控えを出して負けてしまおうか、ということも考えていたみたいだけど、結局それなりのオーダーにしてきた。HANには負けたくない、という反骨心があるからなんだろうね」 「で勝算は?」 「過去の対戦成績的にはうちが有利だけどね。もともとうちは短期決戦は不利で、桜花杯は結局ボコボコにやられちゃったし。向こうは結局選手層が厚いから控え選手が出てきても侮れない、というのもあるしね」 「うん、この前の記念杯争奪戦でも交代出場した選手が相手からボールを奪ってそのままゴールしちゃった、というのがあるからね。本当に要注意だよ」 「そうなんだ」 『でも、頑張って勝ってほしいな』 優飛ちゃんがスケッチブックにそう書いてみせてきました。 「そうだよね。私たちだってWoody BELL'Zが勝つゲームを見たいな、って思っているよ」 「うんうん。この前の広島のゲームみたいに、スカッと勝ってほしいな、って思っているよ」 「もちろん私たちも午前中の練習試合が終わったらすぐ駆け付けるから」 「だから絶対勝ってよね」 『私も応援します。声は出せないけど、一生懸命勝つように祈っているから』 そういわれると、勝つしかありませんね。 「分かった。私たちも絶対勝てるか保証はできないけど、とにかく勝てるように全力を尽くす」 「私もGKとして、全力でゴールマウスを守る」 私たちの中で、「勝つんだ」という意識が明確に出てきたような気がしました。 あとは、展開がどうなるか、ですね。 とにかく、私たちは勝ちにいきます! PR |
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