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2006 10,03 22:34 |
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こんばんは、井上 涼子です。
昨日から私たちは裏輪女子の箱崎先生にお世話になっています。 (ちなみに箱崎監督は裏輪女子高校の物理の先生です) 一応ROOMMATESの横山監督から一緒に練習する許可は貰っていましたが、いざ行ってみると、さすがに大会期間中にライバルチームの選手と一緒に練習するのはおかしいのでは、という考えから拒否されました。 それで北見監督の旧知の仲という箱崎監督のいる裏輪女子高校に行って箱崎監督に話を聞いてみたら、うちの女子サッカーの子たちにもいい影響を与えられる、と引き受けてくれました。 で今日は授業にも参加させて下さいました。 キャプテンの苺ちゃんのクラスの授業を受けさせてもらったんですけど… みんなちんぷんかんぷん… 八重さんはしっかりとノートをとっていましたけど「私もあまり分からないな」と言っていましたし、伊集院さんは「庶民の学ぶ知識は、ボクにはあまり必要のないものだ」と誤魔化すし、ヒナは… 逃げてしまいましたw 今日の練習終了後、箱崎先生が私たちと話をしてくれました。
箱崎先生と北見監督は同級生なんですが、箱崎先生は1年からレギュラーを張り、北見監督はずっと控えだったそうです。 それで結構箱崎先生はスタイルもルックスもいいので、女の子にもてたそうです。 それこそ複数の彼女を作って、彼女たちとも楽しくやっていたそうです。 大して北見監督は、それほど騒がれるようなプレイヤーではなかったようでした。 彼女もいなかったそうですし… 「でもよびっちゃんを尊敬しているところがあるんだよね、俺」 不思議そうな表情を花桜梨さんがしました。そう言えば、花桜梨さんは箱崎先生を初めて見た時から、何となく首をひねったりしていました。 「俺がたまたまよびっちゃんの家に遊びに行った時に、ちょうどよびっちゃん、家庭教師のバイトをしてたんだよ。でそん時に俺、その子に『良かったら彼女にならない?』っていつもの調子で声をかけたんだ」 そう箱崎先生が話をしたところで、花桜梨さんの目が大きく開かれました。 「もしかして、あの時遊びに来た監督さんのお友達の方だったんですか?」 花桜梨さんはやっと思い出したかのように、箱崎先生に語りかけました。 「もしかして、あの時の女の子? ビックリしたな…」 箱崎先生もその時の女の子が花桜梨さんだと気がついてビックリした表情です。 「でもあの時は大変だったでしょう」 花桜梨さんはあの時のことを鮮明に覚えていたようで、早速あの時の話をし始めた、ようです。 「うん、よびっちゃんがあんなに怒ったのは一緒にいるようになってから初めてだったからね」 「どういうことがあったんですか?」 話についていけない私がなんとか事態を把握しようと、話に割り込みました。 「ああ、ゴメンね」 箱崎先生はそういって謝ってから、続きを話し出しました。 その後、北見監督は箱崎先生を罵倒し始めたのだそうです。 最初は箱崎先生も気色ばんでいましたけど、北見監督の言いたいことが分かった瞬間。自分の浅はかさに気がついて土下座して謝ったんだそうです。 「あの時俺は思ったんだ、よびっちゃんはその時の女の子を本当に大切にしていたんだな、って」 箱崎先生は当時を思い出して言いました。 「あの頃からよびっちゃん、君を本当に大事にしていたんだよね」 「そうですね、改めて北見監督の想いを感じました」 花桜梨さんも嬉しそうに応えていました。 この後も合同練習で一生懸命頑張ると思います。次はヒナかな? PR |
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