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2006 12,11 00:28 |
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こんばんは、佐野倉です。
宿舎に戻って食事をした後、八重さんに誘われて北見監督の相手をしていました。 途中で薫監督に捕まって、結局薫監督も交えた4人で飲むことになりました。 (ちなみに私たちは監督が気を利かせてレーベン○ロイのノンアルコールビールを用意してくれました) 北見監督、なんだか今までの厳しい表情が嘘のように、明るくはしゃいでいました。 そう言えば監督は浴びるようにお酒を飲んでいましたけど、北見監督のそのような姿はあまり記憶にありません。 そして気がつくと、北見監督は微睡み始めました。 薫監督が監督をベッドに寝かせると、そのまま監督の部屋を出て自分の部屋に戻りました。 自分の部屋に戻ると、私は何人かの女の子に自分達の部屋に来るように電話で連絡しました。
そして高見さんに主人さん、後藤さん、森下さん、桂木さん、そして藤崎さんに来て貰いました。 来るなりまずは北見監督の今日の言動に対する愚痴や批判がとび出しました。 特に高見さんが一番ひどいようでしたが、敢えて聞き流します。 「確かに今日の監督の言動はおかしいとは思うけど、決して間違った考えではないんじゃないかな?」 そう口を開いたのは藤崎さんでした。 レストランで話を切り出したのと同じ意見でした。 「どうしてそんなことが言えるの?」 高見さんが気色ばみますが、藤崎さんは顔色1つ変えずに、 「だって北見コーチの言う通り、このゲームって基本的には『戦争』の兵隊さんを決める戦いなんでしょう? それなら不穏当な発言かもしれないけど、でも北見監督の言いたいことは間違っていないと思うわ」 「でもあなたを除いてTMリーグで一緒にやってきた…」 「そういう考え方がそもそもおかしいの。そもそもクラブチームと代表チームは根本的に考え方が違うものだと思うの」 「根本的に?」 「そう。クラブチームももちろん勝てれば葦いけど、でもメンバーとは一緒に顔を合わせる機会が多いのだから、ある程度遊びの要素が入るのは当然だと思うの」 みんな藤崎さんの言葉に聞き入っています。 「でも代表はあくまでも国を代表するものだから、そういった甘えは許されない世界。だからこそ北見監督もああいう言い方をするしかないと思うの」 確かにその通りのような気がします。 「さっき鞠川さんが『最強チーム決定戦があるんだ』と言っていたけど、代表チームとどっちが優先されるべき話なの? 私は何をおいても代表を優先する。それだけ価値の違うものだと思うわ」 藤崎さんはそう言うとみんなを見渡した。 「だから、北見監督が向こうの井上さんを潰そうというあの発言は、私は代表の選手として支持したいと思うの。それくらいの気構えでいないと、どのチームにだって勝てないと思うから。今のような気構えだと、少なくてもアメリカには勝てないと思っている」 藤崎さんの言葉には、何となく説得力が感じられました。 そして何となくですけど、藤崎さんの言葉を通してみんなの心にも監督の意図が伝わってきたみたいです。 「北見監督、もしかしたら明日のゲームを最後に代表チームのスタッフを辞退するかもしれない」 八重さんがそう言いました。 みんながビックリした表情になりました。 「なんで? なんで北見コーチが辞めるの?」 森下さんがビックリした表情で八重さんに問いつめました。 「茜の言いたいことは分かるけどね。でも北見監督は少なくても8日のゲームで惨敗を喫したことにはショックを受けていて、恐らくそれであんな厳しい調子になったと思うんだ。選手の心を解してあげるはずの存在が、選手を傷つける発言をする、そのことに北見監督はすごく落ち込んでいたように思ったんだ」 八重さんの説明を聞いて、みんな下を向いてしまいました。 「私からお願いがあるんだ」 八重さんがそう言って提案しました。 「とりあえず今ここにいる人たちは、とにかくしっかりと今の状況を把握して、決して焦ったりせずに落ち着いてまわりを見ていこう」 みんなの首が縦に動きました。 「そして、フィールドに出たら自分をみんなが見ていると思って欲しい。6万以上の大観衆が、私たちの一挙手一投足をしっかりと見ていることを忘れないで欲しい。そしてその6万の大観衆に、私たちのいいところを存分に見せつけてあげようよ」 八重さんはそう言ってみんなを見つめました。 少なくても今回の騒動については、何とか上手く抑えられそうです。 とにかく明日のゲーム、一生懸命頑張って勝ちたいですね。 明日は雪が降るという予報でした。 この時期の雪なんて不思議に思うんですけど、まあ仕方がないですよね。 とにかく防寒対策をしっかりと市内といけませんね。 PR |
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