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2008 08,17 21:06 |
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こんばんは、八重です。
今日は1週間ぶりに練習を行いました。 さすがに第2ステージ開幕まであと1週間となっているので、みんな結構真剣にトレーニングに励んでいました。 そして今日は代表の対韓国戦です。 さて代表のゲームが始まるので、北見家のテレビにかじりつきます。 今日のスターターには羽柴さんだけしか入っていませんが、北見監督が言うには、 「苺を呼んでおいて使わないのはおかしいからこのゲームで使うだろう、それ以外のメンバーは、できればベンチで休んでくれる方がありがたいんだけどな」 とのことで、恐らく代表選手をスプリングサンズ戦に使わなければならないうちにとっては理想的な展開なのかも知れませんね。 そしてゲームが始まると、圧倒的なほどに日本が攻め込んでいました。 シュートも積極的に撃って、相手としては気の休まる暇もないんじゃないかな、という感じでした。 そして26分。 佐野倉さんのスルーパスに反応した苺ちゃんがループシュートを放ちます。 一瞬ふわっと浮き上がったボールは、そのままゴールに吸い込まれていきました。 「やった〜!」 「苺ちゃん、偉い!」 そんな声がそこかしこから聞こえてきました。 ところが一人、浮かない顔をした人がいました。 「涼ちゃん、決まったよ」 私がそう声をかけますが、「うん…」と生返事だけがかえってきました。 涼ちゃん、何か雰囲気が変な感じがします。 どうしたんだろう? ゲームはそのまま日本ペースで前半を終えました。 「どうしたの、涼ちゃん、さっきから何か変だよ?」 私が声をかけると、涼ちゃんは苦笑いしながら、 「今の私には、代表に戻れるだけの力があるのかな、なんて思ったんだ」 その声はどこか力が抜けたような感じに聞こえました。 「どういうこと?」 「うん、今日のゲームで苺ちゃんも充分代表の戦力として使えることになったのが分かったと思うんだ」 「まあそれはいいこと、だよね」 「うん。でも、今の私のポジションには、藤崎さんがいて、セカンドに牧原さんがいる。主人さんも戦力として充分に使える目処が立ったと思うんだ」 「恐らくそうだろうね」 「そうしたら、私の居場所はどうなるんだろう、って」 「あっ!」 そう言われてみればそうである。 これだけ戦力が充分に揃っている中で、少なくても今の涼ちゃんには入る余地はない、わけです。 私もこればかりはどうフォローしていいか分かりませんでした。 「まあね、私も育美や苺ちゃん、夏穂、ちひろさんがそれぞれのポジションできちんと仕事をして結果を残している、そのことをとやかく言う気はないと思うんです」 確かにその通りだと思います。 「でも、私はどうやったらそういった人たちに追いつけるのだろう、それを考えると、なんだか辛くなってくるような気分にさせられるんだ」 「そうなんだ…」 私もそう言って頷くしかなかった。 結果として代表は苺ちゃんのゴールを守りきった形で、最終的にはアジア最終予選を無敗でクリアしたことになるわけですが。 涼ちゃんの心の中は、どこか晴れ晴れとしないものを抱えている、そんな感じに見えました。 PR |
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