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2006 10,21 22:22 |
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八重です。
今日は最悪でした。 まさか、まさかの結果でした。 今日は小波蹴球団とのゲームでした。
小波蹴球団さんとは第1ステージから因縁があり、サポーターも今日のゲームについてはスタジアムには行かないと決めていました。 当然ながらスタンドは蹴球団のサポーターでぎっしりの状態です。 前半はこちらもヒヤッとするような展開はありましたが、うちも結構それなりには攻めていました。 そして26分、自陣で神条さんからボールを奪った今日スタメンに抜擢されたかずみちゃんが左サイドを突破していってクロス、それを若菜さんが頭で決めて、7点目のゴールを挙げました。 そこまでは本当にうちの思い通りの展開、でした。 ところが後半に入り、全くと言っていいほど向こうのペースになってしまいました。 とにかく中盤がボールを取られてラストパスも出せない、逆にこちらはどんどん左右からクロスを挙げられる。いつこちらの集中力が切れるか、それが心配な状況でした。 向こうも必死でした。 高見さんを下げて出場させないと言明していた伊集院さんを投入、そしてさらに八重さんも投入してきました。マリが何とかしなければいけない相手が、2人になってしまったのです。 恵美もあの2人にくらべると身長はありませんし、ましてや今日はナツのイエロー対策として身長の低いかずみちゃんを入れていますから。 私はあの悪夢を思い出しました。 そう、第1ステージのSharp&Crisp武蔵野戦の悪夢を。 そして、とうとう「最強の盾」に穴が開いてしまいました。 81分。奇しくもあのSharp&Crisp武蔵野戦と全く同じ時間でした。 右サイドを突破してきた和泉恭子さんからクロスが上がりました。 中央で八重さんがシュートを撃とうと待ち構えていました。そしてその相手となるべき味方DFは… かずみちゃんしかいませんでした。 もうノーマークと言っても過言でない状況で、八重さんは左上にヘディングシュートを決めていきました。 その時にはまだ1点、そう思っていました。 しかし… 最後の最後に悪夢は待っていました。 ロスタイムもそろそろ終わろうかという頃、中央から八重さんがロングパスが飛ばしてきました。 そしてそれを追いかけているのは伊集院さん。まさに決定的なラストパス、でした。 とにかく何とかしなければいけない、そう思って飛び出しました。 しかし結局は間に合わず、伊集院さんがシュートを私の至近距離から撃ってきました。 そしてボールが私の身体に当たります。 (よし、何とかセーブした、同点だけどしょうがない) そう思ってボールの行き先を見た私は、我が目を疑っていました。 ボールは何とかクリアした、と思っていました。 しかしそのボールが上に飛び、ちょうど突っ込んできていた伊集院さんの身体に当たってゴールの方に転がっていったのです。 伊集院さんはそのボールを追ってゴールに突き進みます。私も慌てて起き上がって伊集院さんの後を追いました。 しかし、私たちのその努力は無駄になってしまいました。伊集院さんが追いつく前に、そのボールはゴールに吸い込まれてしまったのです。 その瞬間、本当に嬉しそうにガッツポーズをする伊集院さん。ポートフォリオのサポーターも本当に嬉しそうに歓声を挙げます。 私はもうどうしようもなくて、思わずピッチに座り込んでしまいました。 何とか同点に持ち込もう。 レイさんとルーちゃんがそう念じてキックオフをした瞬間、ホイッスルが鳴りました。 ロッカールームでは、誰もがしょげ返っていました。 得点を決めた若菜さんにしても、あんな幕切れにどうして良いか分からない風でした。 そして泣きはじめた子もいました。 まずは恵美さん。1点目のゴールを右サイドから破られたのがショックのようでした。 そしてかずみちゃんも。先制点をアシストする活躍をしたのに、 「あたしがいけないんだ。あそこでフリーにさせたから…」 そう言って悔しそうに涙を流していました。 「私が悪いんです。あんなところで余計なプレーをして、肝心なところで動けなかったから…」 涼ちゃんも本当にしょげ返っていて、声をかけにくそうな雰囲気。 「それ言ったら、あたしだって。あんなことで浮かれている場合じゃなかったのに」 ヒナも本当に悔しそうに涙を流しています。 数日前に本人にとっては嬉しいことがあったのに、それすら吹き飛ばされるほどにショックだったようです。 私も、どうしたらいいのか分からなくなっていました。 そこに北見監督が悄然とした様子で戻ってきました。 監督はインタビューを受けなければいけないので、そういう意味では本当に辛そうでした。 監督が私の隣に座ると、みんなも監督を見つめます。 監督はしばらく何も言いませんでした。 私たちも監督の言葉を待ったまま、数人の啜り泣く音だけがロッカールームに響いていました。 「今日のゲームで、ホントに辛くなったな」 監督はそう言ってみんなを見渡します。 「さっき連絡があった。ROOMMATESはFCはばたきと引き分けたそうだ。そしてSharp&Crisp武蔵野は今日のゲームで春日スプリングサンズを破ったそうだ」 みんなが静かに監督の話を聞いています。 「これでROOMMATESとは勝ち点差が5になったわけだ。しかも間にはイレブン・ウィナーズとSharp&Crisp武蔵野が塞いでいる恰好だ。FCはばたきにも追いつかれるし」 勝ち点差5、というのは、恐らくこの後ROOMMATESには追いつくのは難しいという差です。 「であとの3戦はFCはばたきにROOMMATES、イレブン・ウィナーズ、と。嫌がらせに近いよな」 監督の声に張りはありません。なんだか疲れているようです。 「とにかく今日は休め。それで明日からもう一度やり直そう。最後まで諦めずに頑張れば、まだ何とかなる。とりあえずは今日のことは忘れよう」 でも多分忘れられるとは思えません。悔しくて。 「花桜梨、あの2失点はお前の責任じゃない。あれを防げるGKはまずいないって」 でも、負けは負け、だと思います。やっぱり責任はあると思います。 「でも花桜梨も疲れただろう。とりあえず休め。残り3戦、パットに任せよう」 事実上の「戦力外通告」でした。でも私にはそれに反論できる言葉が出ませんでした。 「それと次のFCはばたき戦には、恵美、セリ、涼子、光はスターターで出さないことにする」 言われた選手たちも、反論しませんでした。というより、反論できませんでした。 「ちなみにこの後のフォーメーション、ちょっとどうするか考えさせてくれ。もしかしたら4バックも考えなければいけないかな、なんて思っているし」 監督も、どうやらこの敗戦で相当悩んでいるようでした。 果たしてどうしたら良いか。 みんなが最善の道を、一生懸命考えなければいけないところに差しかかってきたようでした。 PR |
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