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2006 12,03 08:22 |
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おはようございます、北見です。
代表チームの件でもまだ火種は残っているんですけど、なんだかそれ以上の問題が起こっていたみたいで。 私もあのあと横山監督から話を聞きました。 そもそも親会社としては、2チームを見る事が如何に負担が増えるか、またその事によってリスクがどれだけあるかを考えずに支援していたわけだそうです。 でも実際には片方のチームにはきちんと支援しているのに、もう片方のチームへの支援がおろそかになっていたわけです。そこで大会終了を機に、支援するチームを1つに絞ろうという構想がそもそもあったそうなんです。 その結果、Woody BELL'Zが残り、ROOMMATESは消える運命にあった、それは前々から決まっていたそうでした。 ただそれを選手や監督に試合開始直前に言ったため、彼女たちは普段とは違うような雰囲気があったみたいです。 彼女たちも本当に悔しそうな表情をしながら、今日のゲームをプレーしているように思えました。 なんだか可哀想な気がしました。 でもそうも言ってもこっちも負けてあげるわけにはいきませんから、とにかくうちの連中にはこの件は敢えて隠して、いつものようにゲームに臨ませたわけです。 チーム解散の前に、横山監督は昨日のゲーム終了直後に解任されたそうです。 そして当分の間、来シーズンの開幕までに何とか受け皿が決まるまでは、チーム名は残したまま、選手たちをWoody BELL'Zが身分保証をするという事になったそうです。 実際に決まらなければ、恐らく多くの選手たちが首を斬られる運命にありそうです。 (「中の人」の独り言です。 こうは言っておりますが、現時点ではこの親会社は、来シーズンの運営そのものも行わない事をすでに固めている模様です。流石に現在の状況でリーグを運営する事で、本業に多大な迷惑をかける事が分かってきたからです。1週間7日勤務じゃねorz 他の誰かが来シーズンの運営をやって下さる事を前提にお話をしておりますので、その点ご了承下さいませ) 「そういうわけで、北見さんには本当に迷惑をかけると思うけど、あの子たちを宜しく頼むな」 横山監督はそう言って、やっと笑顔を見せた。 「俺にできる事がどれくらいあるか分からないですけど、全力は尽くします」 私もありのままの気持ちを伝えました。 「大丈夫だよ。あの子たちは結構君に懐いているようだから、君のもとでならしっかりとやっていけると思うよ」 「そうだといいですね」 「あ〜あ、でもこのチームで最強チーム決定戦を制したかったな」 「まあ、その夢は私が引き継ぎますよ。とりあえず俺のチームで、という事になりますけど」 「そうだな」 「でも来年度のシーズンは、もしかしたらあの子たちを入れた形で入るかもしれないな、とは思っている」 「そっか…」 「まあ、その時は横山監督も気楽にうちに遊びに来て下さいよ」 「分かった、そうする」 横山監督はそういって笑顔で別れていきました。 Woody BELL'ZとROOMMATES合同の集まりをWoody BELL'Zの宿舎近くのレストランで行いましたが… 予想通りしんみりとしてしまいました。 さすがにROOMMATESのみんなは、自分のチームがなくなってしまう事で、騒ぎたい気分ではなさそうでした。 仕方がないので、今までの想い出話をつまみに、今までの1年間を振り返っていくように仕向けさせました。 その間に私はしなければいけない事があります。 そう、ROOMMATESのA代表チームの選手に何とか翻意をさせなければ、その事がありました。 でも、私が心配するまでもなく、恵壬から、 「本当に申し訳ありませんでした。私たち、明日代表に合流したら、まず薫監督やみんなに謝りたいと思います」 と切り出しました。 ヤケにあっさりした答えでした。 「やはり、今日負けて最強チーム決定戦にいけなかったから?」 俺が聞くと、恵壬は首を縦に振って答えました。 「最初のうちは、私たちが最強チーム決定戦に残っていたら絶対に5日のゲームは参加しない、その気持ちは強くありました。でも…」 「でも?」 「ゲームの前に『チームを解散させる』と言われた瞬間、そんな事はもうどうでも良くなってしまった気がしたんです。だから恐らく今日のゲームで勝っても、こうやって監督には謝っていたと思いますし、このあと迷惑をかけた薫監督やA代表チームのみんなにも謝るつもりでした」 「そっか…」 一番大きな問題隣そうなこの一件が、とんでもないところから何とか収拾がつきそうな目処が立ったのも皮肉でしょうか。 結局パーティーはWoody BELL'Zの選手が喜ぶでもなく、しんみりとした雰囲気の中で終わってしまいました。 今日はROOMMATESの選手もWoody BELL'Zの泊まっているホテルで泊まる事になっています。 最初はWoody BELL'Zの泊まるフロアの部屋に荷物などをおいていましたが、花桜梨にいって、今日はROOMMATESの横山監督が泊まるはずだった部屋に泊まるから、そう申し伝えました。 花桜梨は分かったという風に頷いて、俺の荷物を片付け始めました。 ROOMMATESの選手には、俺が横山監督が泊まるはずだった部屋に泊まる事、部屋の鍵は開けておくから、もし何かあったら俺の部屋に来る事、そう申し伝えました。 そして部屋に入って間もなく、真っ先に俺の部屋に入ってきた人がいました。 恵壬でした。 恵壬は俺の懐に飛び込むと、声をあげて泣きはじめました。 一番辛い思いをしたのは恵壬なんだろうな、何となくそう感じました。 涼子がWoody BELL'Zに抜けてから、ずっとこのチームを作ってきました。 桜花杯で同じく新規参入チームのSharp&Crisp武蔵野に負けて。 第1ステージ最終戦、うちとの直接対決で負けて悔し涙を流し。 第2ステージ最終戦、春日スプリングサンズに競り勝って嬉し涙を流し。 そして昨日の記念杯争奪決定戦でボロボロに負けて。 でリベンジしようと思っても、チームはそこにない。 悔しいに決まっています。 俺は恵壬の身体を優しく抱きしめ、ゆっくりとベッドに座らせました。 やっと泣き止んだみたいで、くしゃくしゃした顔で恵壬がこちらを向きました。 なんだか可愛い。 「ゴメンなさい。はしたないところを見せてしまって」 「気にしなくていいよ」 「私、すごく不安だったんです。チームがなくなって、このあと私どうなるんだろう。何だか緊張の糸が切れてしまいそうで怖かったんです」 私は黙って恵壬の顔を見つめました。 「でも北見監督がこうやって優しく接してくれるから、何とか代表チームまでは頑張っていけそうです」 「そっか…」 俺は恵壬の頭を優しく撫でました。恵壬もなんだか嬉しそうに微笑みます。 「ダイアモンドカップが終わったらさ」 俺はそう話を切り出した。恵壬は何だろう、という顔をしました。 「みんなで温泉に浸かりにいかないか? Woody BELL'ZとROOMMATESのみんなで」 「いいですね。お互いに激戦の垢を落として、ですか」 「そう」 「でみんなの身体もちゃんと堪能して…」 「そうそう」 こらこらw 「だから北見監督ってスケベな男っていわれるんですよ、バージンの女の子を喰っちゃうとか」 ギクッ!! 一瞬ビックリしました。確かに事実なのでw でも恵壬も笑っていました。 「しょうがないね。それじゃ北見監督にも私たちROOMMATESの選手たちのナイスバディを拝ませてあげましょうか」 こらこら、君も調子に乗るでないw でも今まで落ち込んでいたのが何とか明るくなったのはいい事だな、と思いました。 「それじゃしっかり計画しておくから」 「うん、楽しみにしていますね」 おれたちはそう言って別れた。 その後綾音に妙ちゃん、そして夏にはいなかったんだけどるりかやちひろも来ました。 それぞれが自分の想いを口にしながら、私の前で辛い想いを捨てていきました。 もう時間のようですね。 これからWoody BELL'ZとROOMMATESの代表メンバーは、それぞれ福島と静岡で合宿をしているチームに合流します。 PR |
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