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2006 12,02 23:46 |
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こんばんは、井上 涼子です。
とにかくビックリしています。 今日勝手記念杯を制した事、そして最強チーム決定戦に進出した事など、一気に吹き飛んでしまいました。 北見監督から、ゲームが終わったあと、ピッチから戻ってきた時に聞かされました。 花桜梨さんも目を丸くして驚いていました。 そして花桜梨さんは真っ先にピッチに飛び出していきました。 スタンドでは、ROOMMATESのサポーターだけでなく、私たちWoody BELL'Zのサポーターも揃ってROOMMATESの応援歌を歌っています。 そしてピッチでもベンチでも、誰彼構わず、本当に誰の目もはばからないといった雰囲気で泣いていました。 そう、恵壬も泣いていました。 花桜梨さんはインタビュー用のマイクを分捕って、恵壬のところにいって、手を差し出しました。 そして恵壬の手を挙げさせると、マイクに向かって、 「私たちWoody BELL'Zの選手たちも、絶対にROOMMATESを潰させたりしません!」 そう涙を浮かべながら絶叫しました。 セザル・スタジアムが、一気に興奮のるつぼに包まれてしまいました。 そういえば、今日のROOMMATESは初めからどこかおかしかったように思いました。 何というか、絶対に負けられないぞという、一種異様な緊迫感、というか。 その時の私たちは、そんな深刻な事とは露にも思っていませんでした。 あとで聞いたら、北見監督は予め知っていたようでした。 でも私たちに動揺が広がるのを心配して、敢えてゲーム前にみんなに告げなかったそうです。 ゲームは最初は中盤のしのぎあいが続きました。 どちらも中盤で潰しあいをやって、何とかサイドから攻撃を加えても、クロスをクリアされてしまう事が少なくありませんでした。 前半中ごろにはシュートが多くなり、ゲームが動くかな、という気もしましたけど、結局動かないままさらに時間が経っていました。 そして前半も終わっていないのに、北見監督は早速カードを切りました。 マリが今日は若菜ちゃんの代わりにCFに入っているので、CBは舞佳さんに任せていました。 でももう少し守備を固めたいと、舞佳さんをボランチに上げて、茜ちゃんをCBに入れてきました。 それが実はちょっと失敗だった、そう監督はこぼしていました。 前半を終わって0-0、何とかイーブンで折り返したわけですけど… 北見監督はハーフタイムの時に指示を出しました。 「とにかく点を取れ。どんな形でもいい、とにかく点を取って向こうにプレッシャーをかけるんだ」 それが唯一の指示でした。 後半になって、さらにROOMMATESの選手たちが厳しくチェックするようになってきました。 何だか無理矢理にでもボールを奪って点を取りたい、そう思っているみたいです。 実際育美もとにかくゴールを奪おうとがむしゃらに動いていますけど、何だか焦っているようにも感じました。 そうこうしているうちに、コーナーキックになりました。 私の中にはその時構想がありました。 マリを囮にして、光ちゃんかルーちゃんが決められるといいな、って、漠然とそう思っていました。 私が蹴ったボールは、マリの位置よりちょっと後ろに生きました。 マリがまわりの状況を見据えた上で、ボールを後ろに回しました。 そこにいつの間にか右側に回り込んでいたルーちゃんがダイビングヘッド。 決まった! 次の瞬間、私たちは誰彼構わずに抱き合いました。 先制点がうちに入った、それで私たちは確実に優位に立てると確信しました。 もちろん向こうも攻撃の手を厳しくしてくるでしょうけど、有難い事に今日の花桜梨さんは結構調子が良さそうです。 向こうはとうとう安藤さんを入れて3トップにしてきました。 もはやパワーゲームの様相を呈してきましたけど、何度も迫りくるピンチを花桜梨さんが冷静に止めてくれるうちにいいリズムが巡ってきました。 FKを直接狙ったボールを花桜梨さんがキャッチしました。そしてそのボールをハイパントで左サイドに送ります。 それを受けたナツがルーちゃんにパス、ルーちゃんがドリブル突破していきます。 そして左サイドの奥からクロスを上げて、マリが足でゴール右に叩き込みました。 2-0、さらにリードを広げました。 これからROOMMATESが3点を挙げて逆転しても、今度はシルバーゴール方式の延長、そして決まらなかったらPK戦による決着となります。 ROOMMATESの選手たちはもはや半泣きになりながら、それでも厳しいチェックを私たちに仕掛けてきました。 でも2点目をとったあたりからうちの方が安心してゲームを展開できるようになってきました。 やはり余裕が出てきたのかも知れませんね。 そしてとうとう幕引きとなる一撃が終了10分前にROOMMATESゴールを揺らしました。 私からのスルーパスを受けたマリがGKをかわしざまシュートをゴール右下に叩き込んだのです。 もうベンチはお祭り騒ぎになっていました。 だって… ここまで来たら、もう4点をとって逆転勝ちしても意味がありません。 ROOMMATESが4点を挙げれば確かにROOMMATESが勝ちますが、でもアウェーで点を多くとっている私たちが進出する事になります。 ですから、ROOMMATESが勝ち残るためには4点ではなく5点を取らなくてはいけないのです。 それをあと10分で。それは無理だと思います。 でもROOMMATESはその後1点を返しました。 速い展開の中で一気に決められた印象で、さすがに花桜梨さんでもダメでした。 その時ゴールを決めた安藤さんが、泣きながらボールを拾ってセンターサークルに持っていきます。 確かに大切なゲームではありますけど、なんでたかがゲームで感情をむき出しにしなくてはいけないのか、私には分かりませんでした。 そして結局その後ゲームは動かず、そのままタイムアップになりました。 その瞬間、ROOMMATESの選手たちはピッチに崩れ落ちるように座り込み、誰もが見ている前で泣き出してしまった、というわけです、 この先どうなるかは全く分かりません。 ROOMMATESについては、恐らくスポンサーが手を放した事が原因のようですから、再建は難しいかも知れません。 北見監督は暫定的に、全員をWoody BELL'Zの選手として身分保証をしよう、といいました。 この問題、どうなるか全く誰にも読めません。 でも私たちは、ROOMMATESのことをこれからも支援していきたいと思います。 特に私は、初代ROOMMATES主将として、できる事は何でもやりたいと思っています。 PR |
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