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2008 07,21 21:31 |
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こんばんは、後藤です。
ゲームが終わった後、とりあえず8時45分発の飛行機で成田に戻ってきました。 いろいろとトラブルがあったためか、結局1時間遅れての到着(18時20分)でした。 その後、入国審査をしてからバスで静岡に移動することになります。 ところで… チームの空気はやはり重いです。 今日はとにかく全体的に問題がたくさんあるように感じました。 涼ちゃんですら、昨日のゲームをあまり思い出したくなさそうに無言で窓の外を見つめていました。 それではボクが、といいたいのですが、そのボクも結局ノーゴールですから自分から騒ぐわけにはいきません。 本当にどうしたらいいんだろう、そんな気分になりました。 そんな中、藤崎さんだけは全く泰然自若といった風に、座席で身体を動かしていました。 「藤崎さん、藤崎さんは昨日のゲーム、自分の中ではどう捉えているんですか」 ボクはそう藤崎さんに聞きました。 何となく藤崎さんはもう昨日のゲームを気にしていないのではないか、そんな風に見えたからかもしれません。 「まあね、勝てなかったことは悔しいわね」 藤崎さんはこともなげにそう言いました。 「でもなんだか悔しそうには見えないんですけど…」 「まあね」 藤崎さんは苦笑いしながらボクの方を向きました。 「この表情で悔しい、といっても信用はできないでしょうけど、やはり悔しいわ」 そう言ってから、 「でも過ぎたことをくよくよ悩んでいたって仕方がないんじゃないかな?」 こっちの方が重要じゃないの、と言わんばかりに強調しながら付け加えました。 「くよくよしたって仕方がない?」 「うん、少なくても勝ち点4、同点の首位に立っていることを肯定的に捉えなきゃ。そして次の韓国戦に勝てば単独首位に立てるのよ」 「それでいいの?」 「うん、それでいいのよ。そのために必要なのは、次の韓国戦にどのように臨むか、だと思うわ」 「次に向けて」 「うん、だから今できるだけ疲れを取っておきたいと思っているからストレッチをしているし、どうやったら韓国に勝てるか、シミュレーションをしているところだったの」 「それじゃ、ボクは邪魔をしていた、と」 「ううん、こうやって話していると、いろんな人の考えが見えてくるし、それに今の代表の選手はみんな好きだから」 「ボクのことも?」 「うん、好きだわ。だからこの好きな人たちと一緒にダイアモンド杯の本戦に出たい、そう思っているわ」 「そっか…」 ボクは藤崎さんの凄さを改めて思い知ったような気がしました。 藤崎さんは決して無理をしないで、自分のできる範囲で精いっぱいの実りを勝ち取れるように細かいところに気を配って準備している。 それが分かっただけでもボクの中で少しは変わってきたかもしれない。 「サンキュ、なんだかボクのすべきことも少しは見えてきたみたいだよ」 藤崎さんにそう言うと、ボクは涼ちゃんの隣に座って、 「涼ちゃん、まずはボクと一緒にストレッチしない?」 そう言った。 涼ちゃんはビックリした表情でボクを見ている。 その様子を藤崎さんは微笑みながら見つめていた。 ボクのできること。 とにかく今できることを精いっぱい頑張ってみよう。 PR |
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