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2006 07,21 22:47 |
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こんちはっ! 朝日奈夕子だよっ!
今フランクフルトに向かう飛行機の中です。 それにしても豪華だよ。ビジネスクラスで移動してるから、すっごく気分がいいんだ。 ちなみにね、選手は2階、チームスタッフは1階ということになってたんだけど、2階の席が22しかないから、何人か1階ということになったんだって。 でやえっちと涼ちゃんと、RMSの佐野倉さんとKFCの光ちゃんが1階に降りたわけなんだけど… やっぱ下心ありありなメンバーなんですよね、これがw ということで、やえっちについてはもちろん北見コーチの隣… というわけにはいかないので、とりあえず佐倉さんの隣になりました。 でもコーチの隣はRMSの佐野倉さん。ビックリしちゃった。 ちなみにあたしの隣は森井さん。結構違うチームの選手が隣同士になるように組んでいるんだって。 みんな和気あいあいといった感じで、ゲームやったりお喋りしたり、とにかくリラックスしていました。 まあ1階は大変だと思うけど、それはそれ。あたしたちはいわれたことをこなすだけしか能がないですから。 さって、と。それじゃ壮行試合のお話ね。
だいぶ遅くなっちゃったけど、約束だからアップするね。 7月20日、国立競技場。 この日本有数の競技場で、あたしたちはあのオフトジャパンと対戦するんだ、と思うと、何だか緊張してしまった。 なんといっても、あたしたちがまだ物心ついたことに活躍した選手が、あたしたちのために集まってくれて、ゲームをしてくれるんだから。 で、ゲームにスターターとして出たんだけど、みんな舞い上がっていた感じだった。 パスもつながらないし、あっさりとボールを奪われるし。 あたしも浮き足立っちゃって、ホント最低だった。 そんな中でも守備陣はすっごく頑張っていて… やえっちなんか、あんたホントにあたしと1つしか違わないの? というくらいに落ち着いて守備陣をコントロールしていた。 まあ向こうの攻撃陣が悪かったのもあるかもしれないけど、やっぱりやえっちがつくる守備陣って安定して見ていられる。 Woody BELL'Zでもそうだったし。 前半が終わって、真っ先に交代を言い渡されたのはあたしだった。 確かにあたし浮き足立ってたもんね。 ちょっとショックだった。 やえっちは「仕方ないよ。後半はみんなのプレイを見て、自分ならどうすればいいか考えてにたらどうかな」って慰めてくれた。 あたしもそうすることにした。 そして後半。 あたしはみんなのプレイを見ながら、あることを考えていた。 確かにあたしは記念杯で活躍して、こんな凄い場に立っている。 でも記念杯が始まる前、あたしの立場は非常に微妙だった。 GKに水無月さんが入ることになった。それで弾き出されたのは、実はあたしだった。 だからホントはあたし、この場に出ることもなかったかもしれない。 でもその際の「造反」で3人がサテライトに落とされた。その時に、サテライトに落とされたあたしがもう一度トップに復帰することが出来た。 だからあの時のあたしは、とにかくこのチームに残りたくて、とにかくがむしゃらに働いた。 でも… 最近のあたしって、もしかしたら天狗になってたのかな? そう感じてた。 あたしって、そんな余裕なかったはずなのにね。 そう考えているうちに、涼ちゃんがピッチから戻ってきた。 「涼ちゃん、お疲れ!」 あたしがそう言ってタオルを差し出すと、涼ちゃんは嬉しそうにそれを受け取って、 「ありがとう、ヒナもお疲れ様」 そう言ってあたしの隣に座った。 「あたし、ちょっと考えてたんだけど…」 「なに?」 あたしは涼ちゃんに、自分の思いを打ち明けることにした。 「あたし、このチームにいる資格あるのかな? なんかみんなが上手いから、あたし何だかこのチームにいると落ちこぼれちゃう気がするんだ」 「そっか…」 涼ちゃんはそう言ってピッチに目を移す。 「あたし、ここにいるべき人間じゃないのかな?」 あたしは自身がなくなりそうな気分になった。 「私だって、もしかしたらここにはいなかったかもしれないよ」 ピッチを見ながら、涼ちゃんはそう答えた。 「私なんて、ヒナにくらべれば何でここにいるのか分からないような実績しかないんだよ。ヒナは得点だって挙げてるし、アシストも3つ決めている。私は同じMFなのに得点もアシストもないんだよ」 そう言えばそうだった。 「ここに出られたのは、他ならない、ヒナ自身が頑張ったから。だからここに立てるのは、そのご褒美だと思えばいいんじゃないのかな」 涼ちゃんに言われると何だかそんな気分になってくる。 「だから私は、誰が相手だろうと、ヒナらしさを出せればそれでいいんじゃないかな、って思うんだ。それに、この場って、チームメイトとして他のチームの選手と一緒にいられるじゃない」 私は首を縦に振った。 「だからこそ、今この場でいろんなプレイを吸収して、盗んじゃうというのも1つの手だよ。私なんかは、神条さんとか恵壬とかのプレイを盗みたいし」 「そっか… そういう考え方もありなんだね」 あたし、何だか今まで悩んでいたのが馬鹿らしくなっちゃった。 「うん、だからここではいろんなことを学んで、Woody BELL'Zの第2ステージに生かせればいいかな、それでいいと思うんだ。花桜梨さんも鞠川さんや藤沢さんのいいところを盗んで帰るんだって、そう言ってたよ」 ビックリした。 あたしにしてみれば、最高のGKと認めているやえっちが、まだまだ他の選手から学ぶべきところがあるとそう言ってるんだから。 「そっか… じゃあたしなんかもっとまだまだ学ばなくちゃダメだよね」 「だから、一緒にいろんなプレイを見て、それを学んでいこうよ」 あたしも涼ちゃんと同じようにピッチの22人の選手に熱い視線を送った。 結果は0-0のドロー。 やえっちはやっぱり嬉しそうな表情。 どんな結果でも、相手をシャットアウトしたらそういう表情って自然に出てくるんだろうね。 あたしも自然にそんな表情が出せるといいな、やえっちの表情を見てそう感じました。 それではこれから10日以上の遠征、自分のために、チームのために一生懸命頑張ってきます! PR |
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