2024 11,23 00:36 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2006 07,24 05:35 |
|
こんばんは、八重です。
こちらは現地時間の22時になります。 ゲームが終わったあと、みんな疲れがどっと出て来たみたいで、みんな今日は遊ぶ元気もなく部屋で寝てしまっているようです。 まあ昼で湿度25%と異常に乾燥した中でのゲーム、私たちは経験ないですからね。 ところで… 今日は私は出番はありませんでした。 …というより、初めから出す意図はなかったみたいです。 まあ私はGKだから、他の選手を試したいという意図はあるのだと思います。 でもRMSの佐野倉さんまで今日は出さないということになりました。 そして私と佐野倉さんは、北見コーチの傍に。 別に変なことをするわけではありませんよ。第一バルセロナの観客が見ているベンチで、一体ナニをしようというのですか? さて…
FCバルセロナのキックオフでゲームが始まりました。 が初めからFCバルセロナはかさにかかった攻撃をして来ます。 まあ当然といえば当然でしょう。 体格からして20〜30cmは違うわけだし、身体の鍛え方も違う。 第一やはり男と女の性の違いは隠しようがありません。 でしかもその男が年頃の女の子である私たちをナンパせずに本気で戦おうとしているんですから… 当然最初から叶うわけがありません。 予想通り、うちはシュートを打たれ捲る一方的な展開に終止しました。 でもその中で守備陣は健闘していました。 とにかくシュートを抑え込もう、という考えのもと、とにかくシュートをブロックしたり、ボールをパスカットしたりします。 なんとか戦えている、そんな風に思えた次の瞬間。 暴力的な形で奪われました… 何といったらいいのかな… 変な言い方だけど、嫌がるのにレイプ同然で入れられてバージンを散らされた、そんな感じ… ですか… 何となくそんな感じのタイトルをどこかのブログで見た気がしますが… もちろん私はそんな経験はないですけど、何となくそんな感じに思えて、思わず顔を臥せっていました。 とにかくそんな感じでした。 スルーパスからメッシーが至近距離から強烈なシュート。 鞠川さんがなんとかゴールに入れさせないようにしたものの、直後にそのこぼれ球をロナウヂーニョが容赦なく強烈なシュートをゴールに叩き込みました。 鞠川さんが何も出来ずにその場にへたり込むのが見えました。 何となく、彼女もレイプされて茫然自失としている、そんな風に見えました。 不意に私の身体が優しく抱きしめられました。 北見コーチが優しく私に語りかけて来ました。 「怖かったかい?」 私は正直に頷きました。 精神的な脆さ、かつてアントニオ監督からそう指摘されたことがありました。 私は10試合を6失点で抑えたキーパーなのに、なんでチームでもっとも出場していないキーパーより評価が低いのか、不思議でなりませんでした。 でも今日、はっきりとそれを悟りました。 私、怖くてしかたがありませんでした。 多分このあと何も出来ずにボロボロになっていくんだろうな、そう予感しました。 しかしピッチの中の鞠川さんは、戦うことを諦めませんでした。 「俺が初戦あえてお前でなく鞠川を起用したのは、多分こういうことがあるかもと思ったから」 私の背中を優しくさすりながら、話をつなぎました。 「花桜梨は確かにいろいろと守備陣をまとめる能力はあると思う。でもTMリーグではそれで通用しても、男相手にはまず通用しないと思った。そしてそうなった時、花桜梨は深く傷ついて立ち直れないかも、そう思った」 私はコーチの話を聞きながら、その通りかも、と思った。 「その点鞠川はそういう状況になっても、次に切り替えることができる。恐らく花桜梨もできるとは思うけど、いきなりバチンとやられてすぐ立ち直るタイプではないと思った。そしてそれは簡単に守備陣の混乱という形で現れてくる」 私もそこで頷きます。 「花桜梨にはここである程度その痛みに慣れて欲しいと思っている。それまで多分アントニオ監督は鞠川を使うと思う。それがいい勉強の機会になるんだ」 私は、何となくコーチの優しさを感じました。 何となく、だけど、コーチにこのまま甘えていたいという気分にもなりました。 でも、コーチの期待に応えるためには、やはり強くならなくちゃダメですよね。 私はもう一度ピッチを見つめました。 鞠川さんは決して諦めませんでした。 その後セットプレーからさらに1点失いましたけど、それでもめげている様子はありませんでした。 2点目のセットプレーは、ある意味北見コーチの時のクロスからのプレーの焼き直し。 決して怯むプレーではない、合宿で北見コーチから私につないで来たあのプレーの方がよっぽど怖かった、あとで鞠川さんはそういってくれました。 そして後半45分、彼女はあのFCバルセロナの猛攻を耐え抜きました。 やはり凄いですよね。私も見習わなくちゃ。 次いつ出番があるか分かりませんが、出番が来たら一生懸命頑張ります。 そして点を取られないように、点を取られてもめげたりしないで前向きに頑張っていきたいと思います。 PR |
|
コメント |
そっか… 八重さんもそう感じたんだ。
実は私も。 あの時、身体の奥にドスンと何かが打ち込まれた印象を感じて。 あ、間違えないで欲しいんだけど、別に… レイプされた、とかじゃなくて、もっと単純にお腹を殴られた、みたいな… 恐らくみんなそんな印象を持っていたと思うな。 でもピッチに立っている者って、だからといって戦うことをやめられないんだよね。 やめたらその時点でチームがガタガタになっちゃうし。 そういう意味では、私も本当に大切な勉強をさせてもらったと思いました。 【2006/07/2406:02】||佐野倉 恵壬@RMS#99c5930ac2[ 編集する? ]
|
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |