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2006 06,04 08:40 |
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やっほ〜! 朝日奈夕子だよっ!
まあ、今日はそんな脳天気に振る舞う日じゃないのは分かってるんだけどさ。 でも今後のチームであたしが正式にレギュラーに決定したから、あたし自身は気分がいい。 2戦続けて休みになったから、あたしいらないんじゃないかな、そう疑心暗鬼になってたとこもあるから… それじゃ、ミーティングのお話ねっ! さて…
ミーティングはこんな感じでした。 まずは監督が謝りました。 今日はあえて反省点を挙げない、と。 何しろ「負ける」ことも想定したフォーメーションだったから。 みんな騒然となりました。 だってそうでしょう。何で好き好んで負けるためのゲームを組むのか。 勝てばそれでいいんじゃない! でもその中でやえっちと涼ちゃんが妙に静かなのが気になりました。 「監督、なんでそんなことを…」 ひかりんが口を出してきました。 みんなが監督を見つめる中、監督は話を切り出しました。 「ここで、新たにフォーメーションを組みたい、そう思ったから」 監督はそう言ってみんなを見つめます。 「俺がこのフォーメーション変更をしようと思ったのは、10日のROOMMATES戦。あれで花桜梨が病院送りにされたから覚えてるよな。そして次の20日のFCはばたき戦で明確に直さねば、そう思った」 監督の言葉に、みんな静かになります。 「だからSharp&Crisp武蔵野戦で落として負けようと思った。でも花桜梨がこのゲームがホーム戦になっているのに気づき、独断で変えて事なきを得た。あの時に俺は花桜梨と、イレブン・ウィナーズ戦では俺の考えを実行に移させてもらう、そう宣言した」 やえっちが頷きます。確かにそのゲーム、みんな奮起して4-0で勝ったんだけど、実はそんな裏があったんだ。 「勝つとフォーメーションの大胆な変更はしにくい。だからあえて控え主体のオーダーを組んで、負ければそれが一番理想、そういう形にした。そして俺はそこに、1つの『判決』を入れることにした」 みんなが固唾を飲んで監督の次の言葉を見守る。 「今日のゲームをもう一度思い出して欲しい。それを考えれば、何が言いたいか分かるかと思う」 北見監督の采配をみんなが思い出した。 特に動いた感じはなかったけど… そうだ、奇怪だったのは最初の交代。なんで司令塔の涼ちゃんをボランチに入れるんだろ? 涼ちゃんもなんか納得しかねる表情で入っていったのを覚えている。 「もしかして… 綾崎さんと鞠川さん、ですか?」 その涼ちゃんが口を開いた。 「そういうこと。少なくても今のシステムの中では、若菜とマリのポジションはなくなっている。それと…」 監督はそう言って、ある人に目を向ける。 「舞佳も今のポジションでは失格だと思う」 監督はそう言い放った。 「なんで?」 舞佳さんはそう言って気色ばむ。でも監督は冷静に、こう答えた。 「CBは守りの要として、シュートを打たせないように守る必要がある。だけど、あの2戦を思い出して欲しい」 監督はそう言ってスコアシートを見ます。 「ROOMMATES戦では25分で11本のシュートを打たれてる。1本目のシュートを入れられてから、残り10本のシュート、かなり厳しいものも含めて花桜梨がセーブし切った」 そしてページをめくります。 「FCはばたき戦では前後半残り15分の計30分で11本のシュートをパットに浴びせている。こちらは精度が低いから事なきを得た」 そしてさらにページを開く。 「で今日のイレブン・ウィナーズ戦は開始15分で7本。これだけシュートを打たれまくって、それで仕事をしているとはとても言えないんだけどね。少なくてもGKが可哀想だ」 監督はパタンとスコアシートを閉じながらそう答えた。 こう事実を切り出されると、舞佳さんも黙るしかない。 「そういう事実があるから、あえてフォーメーション変更を考えた。これから基本オーダーを発表するから、呼ばれたら返事をして欲しい」 監督はそう言って、新たなフォーメーションを発表した。 GK 八重 花桜梨。 やえっちが凛とした返事をします。もはや「最強の盾」の守護神です。誰に代えようというのか。 DF 右が 橘 恵美、左は 藤沢 夏海。 恵美もナツも嬉しそうに返事をします。 そして… 中央に 鞠川 奈津江。 一瞬誰もがびっくりしました。再コンバート、です。 そして… 第2回TM杯でMVPを取った、あの初代「最強の盾」の復活です。 「いい加減マリの定例の『報告』も聞き飽きたしな。ちゃんと仕事させてやるから、少しは控えような」 監督は苦笑いしながらそう言いました。マリの顔が真っ赤になります。 MF ボランチは右に 九段下 舞佳、左に 神条 芹華。 CB失格と言われた舞佳さんの顔が明るくなりました。 そう、ボランチは第2回TM杯の時のポジション。勝手知ったるポジションです。 ウイングハーフは右に 藤崎 詩織、左に 朝日奈 夕子。 私は思わず元気に「はい!」と答えました。 良かった。監督は私を忘れてなかったんだ。 そして… 私を本当に認めてくれたんだ。 それが嬉しくて… 思わず涙がぼろぼろこぼれてきました。 「そっか、ヒナ、そんなに嬉しいのか?」 私は監督の優しい語りかけに、激しく縦に首を振りました。 で、トップ下に 井上 涼子。 涼ちゃんも凛とした調子で返事しました。 でもやはり選ばれて嬉しそう。 最後にFW 左ウイングに 神戸 留美、そしてCFに 伊集院 レイ。 2人ともやはり凛とした返事。 特に伊集院さんは今までいつ落とされるのかな、と心配してたから、絶対的なエースと認められたことが嬉しくてしょうがないという雰囲気。 選ばれなかった選手はちょっとうなだれています。特に光ちゃんと若菜さんは。 「ベースはこうなるけど、様々な事情で変わってくることもある。とりあえずはリザーブの選手も、いつ出てもいいようにしっかり準備しておくこと。特に光と若菜はこれから出番が多くなると思うから、しっかり調整しておくこと」 監督はそう言ってミーティングを締めました。 まずは次の小波蹴球団戦。 何だか勝って調子に乗っているみたいだから、その天狗みたいに伸びそうな鼻をへし折らなくちゃね! それじゃ、朝日奈夕子でした♪ PR |
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