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2007 10,14 22:22 |
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…ゲームが終わったあと、みんな無言でベンチに戻ってきました。
真っ先に戻ってきたのは佐野倉さんでした。 佐野倉さんは、彼女にしては珍しく唇を震わせながらベンチに戻ってくると、そのままロッカールームに引き揚げてきました。 …そしてロッカールームから激しく物が壊れる音。 慌ててロッカールームに虹野さんが駆け込み、私も一緒に行きました。 そのロッカールームでは… 佐野倉さんが思いっきりロッカーに拳を叩き付けていました。 恐らく佐野倉さんに殴られたであろうロッカーの扉が5個ほど、無惨にも床に転がっていました。 「…フェンスティエレ・スタジアムの方に謝って、弁償しないといけないな…」 真っ青な顔で、虹野さんが呟きました。 今日のゲーム、何となく消化不良な感じで終わった印象でした。 序盤の戦い方はまずまずだったと思います。決して入り方も悪くはありませんでした。 ですが1つのプレーで一瞬気持ちが切れてしまった、そういうふうに感じました。 佐野倉さんがヘディングを決めました。 そしてそれがゴールを割りました。 スタジアムから非常に大きな歓声が上がりました。 次の瞬間、佐野倉さんは真っ青な顔をしながら、ピッチの芝を思いきり殴りつけていました。 11分、センタリングされたボールを波多野さんが清川さんを躱しながらシュートを打ちます。 そのシュートを吉野さんが必死の思いでパンチングで逃げました。 佐野倉さんは跳ね返ったボールを何とかとりあえずゴール外にクリアしようとヘディングをしました。 …それが当たりどころが悪くて、そのままゴールに向かってしまった、のです。 吉野さんは茫然自失といった表情でボールと佐野倉さんを見比べていましたが、おもむろにボールを手にすると、佐野倉さんに、 「まあ、しょうがないよ。これで攻撃陣が2点を取ってくれれば問題ないんだし」 肩を叩きながらそう言って、ボールを前に蹴り飛ばしました。 吉野さんはそれで仕方ないと納得したようでしたが、逆に他のメンバーが落ち込んでしまいました。 それから間もなく、森井さんのサイドを丘野さんに突破されてしまいました。 それでセンタリングから一文字さんにゴールを決められました。 森井さんも真っ青な顔でした。 …当然かも知れません。 森井さんと丘野さんは昨年ROOMMATESで一緒にプレーしていました。 そしてROOMMATESが解散した時、森井さんはWoody BELL'Zに、丘野さんはSharp&Crisp武蔵野に移り、それぞれが自分の道を歩んだわけです。 そして… レギュラーだった森井さんの入ったWoody BELL'Zは低迷。 控えだった丘野さんの入ったSharp&Crisp武蔵野は桜花杯、第1ステージを制し、第2ステージも完全優勝に向けて順風満帆。 一体何が違うのだろうか、そう悩み始めているようでした。 そして0-2のまま前半が終了しました。 八重監督は、もはや機能しない攻撃陣に見切りをつけているようでした。 だけどそれ以上に問題になっているところがありました。 全く機能しない森井さんの問題でした。 さすがに北見CEOも、今の森井さんの様子ではしばらく使えないと判断していたみたいです。 そして後半、Sharp&Crisp武蔵野も息が上がっている様子でした。 そこに付け込んで、Woody BELL'Zも攻め上がっていく機会も多くなりました。 …でもどうしても決定力にかけました。 まず森井さんを下げ、右ウイングに苺ちゃんを投入、野崎さんを右サイドバックに下げて攻撃を強化します。 その成果があって、たびたびSharp&Crisp武蔵野ゴールを脅かす攻撃ができるようになりました。 でもそこまで、でした。 北見CEOはミーティングで、名指しで森井さんと鞠川さんを批判しました。 再三再四左サイドを破られたSBと、ゴールどころかシュート1本しか打てないCF。 もちろん2人以外にも、反省しなければいけないメンバーは多かったのですが… 3日後には広島でリベンジマッチが行われます。 そこでちゃんと勝っておかないといけませんね。 PR |
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