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2008 03,31 23:09 |
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こんばんは、虹野 沙希です。
…な〜に? 根性ないな〜! …えっ、何ですかって? 実はね、中の人が「今日は朝早く起きたから早く寝た〜い!」って駄々こねているんです。 全く、まだまだ大丈夫だと思うんだけどな〜 そういうわけで、昨夜はみんなぐっすりと寝て、今日昼過ぎに北見に戻ってきました。 さすがに昨年と違って、出迎えのサポーターの人たちも笑顔が多いです。 やはり昨年は黒歴史ともいえるシーズンでしたからね。 で北見のクラブハウスに戻って今日は解散、ということになっていたのですが… 涼子キャプテンから北見監督に、申し入れがありました。 「今日は一応休みという形にはなっているけど、みんな昨日の悔しさを忘れていないし、そういう時だからこそしっかりと練習をやらせてほしい。監督が休めというのなら、せめて選手たちだけで自主練習をさせて下さい」 もともと結構練習をしているので、自主練習という形は今まで取っていないチームだったのですが、やはり決勝の敗退で自分達のチームカラーをきちんと作ろうという意識は強くなったらしく、北未感得もさすがに了解をするしかないようでした。 そして喜び勇んでみんなピッチに出ていきました。 あるものは基礎トレーニングを、あるものは何人かで集まってフォーメーションプレーを、それぞれ自分の足りないものを求めて動き始めました。 そんな中、一緒に体力を作ろうとした私が、いきなり北見監督に呼ばれました。 一体どうしたんだろう? 北見監督に呼ばれたのは、私だけでなく、佐倉さんや安達さんも呼ばれていました。 「どうしたんですか、一体?」 私が聞くと、北見監督は、あえて私たちを監督のそばに集めてから、小声で、 「今日自主練習を許可したんだけど、全員やっているか?」 そう聞いてきました。 「全員やっているんじゃ…」 安達さんがそう言った時、ふいに私は自分の記憶の中にある一場面を思い出した。 みんなが喜び勇んでグラウンドに行っている中、一人だけ自分のバッグを持ってそのまま帰ってしまった人がいました。 「鞠川さんが帰ってしまいました」 私がそういうと、北見監督は「やっぱり」という表情をしました。 「でも、今日は自主練習だから別に参加しなくても…」 私が鞠川さんをかばおうと話を続けるのを、北見監督は止めました。 「別に俺はナツが帰ったことは特段問題にはしない。だけど、なぜ帰ったの?」 「それは疲れたから…」 「何に疲れたの?」 「えっ!?」 「マリは今回ゲームには出ていないのに、どうして疲れたの?」 「それは…」 私もさすがに答えを見つけることはできませんでした。 「ここ最近の練習の様子を見ていると、どうも接触プレイを怖がっている節が見受けられるんだよな、あいつは」 「接触プレイを?」 「怖がっている?」 「そういうこと。だから今のままじゃ出せないと、結局あいつは出さずじまいになってしまったわけだけど…」 北見監督が何を考えているのか、私には分かりません。 「だから君たちでマリの体調とかをそれとなく見ておいてほしいんだ」 何となく北見監督の考えが分かってきました。 でも次の北見監督の指示には、私たちも本当にビックリしました。 北見監督は安達さんに、薬局であるものを買っておくように、そう言いました。 「わ、私が… 買うんですか?」 安達さんが、真っ青な顔をして北見監督に聞いています。 「うん、おそらくそのうちしっぽが出てくると思うから、妙子が買って来たヤツで調べてみるんだ」 「でも…」 「可能性は否定しきれない」 北見監督の声のトーンが一段下がりました。 もしかしたら最悪のケースをも想定している、そんな雰囲気でした。 「分かりました」 私はそう言うのが精いっぱいでした。そして佐倉さんも安達さんも。 …何がどうなっているかは分からない。 でも、心の底では「そうであって欲しくない」と思う自分がいました。 おそらくそれが全ての始まりだったのだと思います。 PR |
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