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2007 02,25 18:35 |
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こんばんは、優飛です。
トレーニングが終わって、今は夕御飯までの休息時間になっています。 ちなみにWoody BELL'Zではトレーニング終了後は、特に指示のないときにはそのまま帰宅してもいいことになっています。 実際に何人かは家に帰ってしまいました。 でも多くの選手たちは、夕御飯を食べるために待ってから帰るようにしているみたいです。 夕御飯は虹野さんと安達さん、秋穂さんがトレーニングの合間に料理を作っているそうなのですが、美味しいだけでなく栄養のバランスも考えて作ってくださっていますので、みんなこの夕食を食べてから帰っているみたいです。 ちなみに強制ではないみたいなんですけど、夕食後も練習をしてもいいことになっていまして、そのときには終了後におにぎりも作っているそうです。 ところで… 今日は4時半に練習が終わりました。 そのあと身体をほぐすマッサージを施すことになっています。 ちなみに普通は6人のマネージャーが分担してマッサージをすることになっているのですが、今は3人が料理に携わっているので、細かいマッサージができない状況らしいです。 ですので、基本的にはレギュラーに近い選手がマッサージを受けて、それ以外の選手は2人1組になってマッサージをするのだそうです。 で私については虹野さんがしてくれることになっているのですが、虹野さんも料理を作っていますので、マッサージは後回しになりそうです。 まあ自分でもできるから、そう思ってマッサージを始めようとしたら… 声をかけられました。 あの八重さんが、 「優飛ちゃん、マッサージしてあげようか?」 そう言ってくれたんです。 私はちょっとビックリしていました。 「そんな、監督にマッサージをしてもらうなんて、おこがましいですよ」 そういう意味をこめて首を横に振ったのですが、 「あまり気にしなくていいよ。うちは監督もマッサージをするのが当たり前のチームだから。昨年は私も北見監督にマッサージを受けてもらったしね」 えっ… 八重さんが北見監督からマッサージ、ですか? あの… エッチなこと、されませんでした? 「エッチなこと、されたのか、って顔してるね?」 またしてもビックリ、です。 私の言いたいこと、読まれています。 「まあ監督とは腐れ縁だし、お互い好きだと思っているから、エッチなこととかは結構されたよ」 八重さんは決して嫌な表情を見せずに、冷静に私に話をしてくれました。 「でも、マッサージのときにはそんなことはまったくなかった。そういうときにはちゃんとけじめをつけて仕事をしてくれる人だから、私も安心できたと思うんだ。」 へぇ~、意外ですね。 「だからあまり気にしないで、私に身体を任せてくれる?」 私も素直に頷いてから、服を脱いで下着姿になって、うつ伏せになりました。 …………… すごく上手いんです。 なんだか私がほぐして欲しいなと思っているところを正確に読み取って、的確にマッサージしてくれるんです。 それもきつ過ぎず、緩過ぎず、適度な力でマッサージしてくれるんです。 なんだか私の身体があっという間に軽くなっていくのを感じました。 「だいぶ身体がほぐれたみたいね」 八重さんは私にそう笑顔で語りかけました。 私が頷くと、八重さんは、 「優飛ちゃんは喋れないから、自分の要求を結構身体全体で出してくれるんだよね。私はそういうのに敏感だから、『あっ、ここを刺激して欲しいんだ』って結構わかってしまうんだ」 笑顔でそう言ってくれました。 「八重さんって、いろんなことがわかるんですね」 もちろん筆談で、私が八重さんに言いました。 「うん。かつては嘘を言われるのが嫌で、それで身体の様子や表情を見てその人の気持ちを読み取ることが多かったからかな。」 八重さんがそう言うと、珍しく表情に翳りが見えているのがわかりました。 「八重さん、何か、あったんですか?」 私はそう聞いてから、しまった、と思いました。 誰にでも触れて欲しくない傷はあると思います。 私にだって、自分が喋れなくなった理由については触れてほしくありません。 「もう過去のことだから、みんなにも話しているけどね」 八重さんはそう言うと、心配そうに八重さんを見つめていた私の目を穏やかに見つめ返してきました。 自分のついた嘘がきっかけで、今まで頑張ってきたバレーボールができなくなった事。 学校も退学し、自暴自棄になっていたこと。 新たな学校に入学したが、結局他人を信用できずに独りぼっちになったこと。 私にとってはショックなことが多かったです。 私が同じような目にあったら、いったいどうなるんだろう。 「でもね、そういうときにあの人がいてくれたから、私は自分を取り戻すことができたんだ」 「あの人?」 「うん、北見監督のこと」 またしてもビックリしました。 八重さんって、北見監督のことをそんなに想っていたんですね。 「あの人がいなかったら、私は本当にだめな人間になっていた。あの人が私をいろんな形で支えてくれたから、私は今の自分でいられるんだ、そう思えるの。」 すごいですね。 私、そんな人にめぐり逢いたいです。 「そうだ、北見監督がバージンキラーだって話、聞いているよね」 はい。 それで涼子さんが「私を監督さんから守ろう」という話に。 「実はね、北見監督、6人の女の子のバージンをいただいちゃったんだ」 やっぱり。 なんだか私は気が重くなりました。 もしかしたら私のことも狙っているのかもしれないかな? でも、あれ? 八重さん、そのことを怒っていない感じに思えるけど。 「そのことを私は怒っていないんだ。だって決して監督は女の子とセックスするためにいろいろとしているんじゃないから。大体はね、女の子の方が熱を上げちゃって、監督を求めちゃったパターンなんだ。監督も決して拒むような性格じゃないから、結局そのまましちゃうんだと思うんだ」 なんだか達観しているような雰囲気です。 「初体験のときに丁寧に何度もしてくれるから、女の子もセックスの良さがわかってきて、それで結構自分でも楽しんでしまうから、なおのことね」 あの… そんな調子になっちゃうと、八重さんのほうがなおのこと… 「でもね、みんな最後には監督が私のところに行くと思っているから、結構しちゃった後もあっさりとした関係に戻れているんだろうと思う。監督も私のこともしっかりと愛してくれるからね」 そうなんだ… 「私もロストバージンはまだだけど、監督とはセックスの真似事はしているし、私自身決して焦ってはいないんだ」 ビックリしました。 八重さんも、やはり監督としてたんですね… 「でもね、今はとにかくこのチームを強くすることが優先課題だし、監督もチーム全体を見る立場になったから、昨年みたいに『変態チーム』なんて呼ばれることはあまりないと思うんだ」 なんだか八重さんがすごい人のように思えてきました。 「優飛ちゃんにも言っておくけど、優飛ちゃんが監督さんのことが好きで、どうしても、というときは遠慮なく私にも言って欲しいんだ。でも、もしかしたら優飛ちゃんの思いは叶わないかもしれない、それだけはわかって欲しい。特に好きでもないときは、監督はちゃんと冷静に対処してくれるから、その点は心配しなくていいよ」 本当に大人の余裕、というんでしょうか。 八重さんの話を聞いて、私、この人には叶わないな、そう感じました。 「とにかく、今は自分を大切にして、でバドで一生懸命頑張って欲しいな」 八重さんの言葉に、私は素直に頷きました。 Woody BELL'Zは、私が思っている以上に、人付き合いの分かっている人たちの作っているチームなんだな、そう思えるようになって来ました。 PR |
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