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2006 12,02 08:17 |
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おはようございます、八重です。
先ほどに続きまして、また書かせていただきます。 今私たちは佐多舞のホテルに泊まっています。 いつもならもちろん気分を集中させるように、監督はひとりで寝る事になっています。 ところが昨日は敢えて監督の要望で、私と一緒に寝る事になりました。 監督がこういう事をするのは珍しいので、みんな私を冷やかしています。 でもそれでも監督と私がいつも一緒に寝ている事は承知の事実なので(みんなにしてみれば、それで監督と私がセックスしていないのが逆に珍しがられています。事実なんですが…) 監督と一緒のベッドに入ると、監督が何やら取り出しました。 それはビニールに入っていました。 リング状のものが中に入っていて、中心もちょこっと飛び出しています。 それが私にもなんであるか、分かりました。 「近藤さん」です… まさか! 「花桜梨、まさか俺が今からお前とセックスするつもり、だと思ってる?」 私は首を縦に振りました。 「みんなとの約束だからね。今日はしない」 監督はこともなげに言いました。ちょっとホッとしたのと残念な気分になったのと。 「セックスって、何のためにするんだろう?」 不意に監督はそう言いました。 私は黙ったまま監督の答えを待ちました。 「本当は自分達ヒトの子孫を残すための行為なのに、そう言った事を忘れて、ただ単に欲望に身を任せてしまうのが多いんだよね」 …まあ私も他人のことはいえません。結構監督にメロメロにされてせがむ事も多いですから。 「本来の目的を捨ててセックスだけをしてしまうことがどれだけ辛い事が、それを忘れないように持っているんだ」 監督はそう言って、昔話を私に聞かせました。 監督の初体験の相手とは、その後毎日セックスしていたそうです。 でも初体験の時以外は、必ず「近藤さん」をつけさせられたそうです。 最初はそれでも嬉々としてセックスをしていたんだそうですが… ある時、何となく不安になってしまったそうです。 「近藤さん」の中にたっぷりと出された監督の想いをティッシュにくるんで捨てようとした時に。 「俺はあいつの中に何度となく想いを伝えたつもりでいた。それで今までは満足だった。 でもあの瞬間、伝えられたと思っていた想いが、実は伝わっていないんじゃないかな、そう不安になったんだ」 監督の想い出話を私は一言一句漏らさずに聞き取ります。 そのあと監督は彼女に「近藤さん」抜きでしたい、そう言いました。 でも彼女は拒否しました。 そのあと何となく疎遠になって、そして自然消滅してしまったそうです。 「セックスって、本当は続きがあるんだよね。妊娠、出産、そして新たにできたおれたちの愛情を育て、巣立たせる。それがヒトに課せられた役割なのに、続きを無視して本能の赴くままに… その愚かさがあの時分かったような気がしたんだ。だから俺はセックスでは『近藤さん』はつけないし、そのままちゃんと彼女たちの中にしっかりと自分の想いを伝えているんだ」 それで監督は結構こだわっているのか、そう私の中で納得しました。 「まあ、彼女たちだってすぐには俺の想いに応えられないだろうから、だからみんなに大丈夫な日を申告させて、その時にするようにしてるんだけどね」 監督はそう言って苦笑いしました。 「でもそれでも監督の想いは伝わらないんじゃないんですか?」 私は口を挟みました。 「ちゃんと伝わっているよ。確かに妊娠はしないけど、少なくても彼女たちには伝わっている。こんな『近藤さん』に想いを止められてしまうよりは遥かに、ね」 監督はそう言って私に微笑みました。 それにしても、なんで私にこんな話をしてきたのでしょうか? 「花桜梨、心の準備はできているか?」 監督は優しく聞いてきました。 「なんの準備ですか?」 私には何の準備か分かりませんでした。 そんな不思議そうな私の顔を見ながら、監督はこともなげに言いました。 「セックスの準備、だよ」 えっ!? そんなのは聞いて… 「だって、明日負けたらセックスしなくちゃいけないんじゃないの?」 …あっ!! 確かに、大会終了後、という事になっていました。 「大会終了後」は、第1ステージを制覇した私たちの場合は11月ではなく、明日、12月2日が最短になっていました。 「まだ準備は整っていないようだね」 監督が優しく聞くと、私も苦笑いしながら、 「はい。全然気がつきませんでした」 と答えました。 「それじゃ1つだけ、俺からの我が儘を聞いて欲しい」 「はい」 「Woody BELL'Zを最強チーム決定戦に進ませて欲しい。そうすれば、その日はクリスマスイブに延びるから」 「はい!!」 私は思わず大きい声で返事していました。 誰のためとは言いませんし、そしてチームのためなんて思いません。 私のために、私がクリスマスイブに監督と結ばれるように。 そのためだけに、今日のゲーム頑張ります! PR |
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