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2006 10,25 20:39 |
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こんばんは、八重 花桜梨です。
今日は広島から京都に移動して観光、という話をしていたのですが、今日になって急に監督から、今日は一人で兵庫に移動することになった、ということになって、急遽私は広島にもう1日留まることになりました。ちなみに監督は夜広島に戻るということでしたので、今日チェックアウトの予定だった宿を1日延長してもらいました。 そのことを朝メールで智ちゃんに伝えたら、 「それじゃ今日の放課後練習、うちに遊びに来て下さい。一緒にたまにはバスケをしましょうよ!」 という返事があったので、今日は午前中一人で広島市内を散策した後、夕方から広島フェリシア女学院に行って、智ちゃんや浩子と一緒にバスケを楽しみました。 広島平和公園でさまざまな慰霊碑の前で黙祷を捧げた後、私たちは宮島に行きました。 宮島では鹿があちこち歩いていて可愛かったんだけど、なんだか人のいるところに鹿が出没するなんてちょっと可哀想な気もしました。 宮島といえば厳島神社です。そこを見て回った後、帰り道に焼いた牡蠣を食べたりしました。 そして船でまた本土に戻った後、監督は早速歩いてある場所へ。 私もついていくと… 予想通り、宮島競艇場でした。 何でも24日から全日本選手権、通称ダービーが福岡で行われるということで、宮島でも場外発売がされているのでした。 監督は「昨日からやってれば実際にレースを見ながら買えたのにな」などとこぼしながら、しっかり舟券を買っています。 ちょうど第11レースの始まる前で、監督は第11レースと第12レースの舟券を買っています。 おそらく第12レースまでいると智ちゃんとの約束に間に合わないと思ったので、「とりあえず第11レースまで」という約束で見ることにしました。 レースはトップスタートを決めた4号艇がそのままトップで回って、1着になりました。監督がお気に入りという5号艇の選手も2着に入って… 「あっ…」 舟券を見て満面の笑みを浮かべています。 「万舟当てたぞ!」 どうやら3着までの順位をそのとおり当てる「3連勝単式」の13940円の配当を当てた、ようでした。 見ると、それだけでなく3連勝複式(3着までに入る3艇を当てる)の2140円と、2着までの順位をそのとおり当てる「2連勝単式」の3140円もそのまま的中させています。 3連単:500円 × 139.4 = 69700円 2連単:500円 × 31.4 = 15700円 3連複:500円 × 21.4 = 10700円 2万円投資したといっていましたから、7万円以上の儲けになったそうです。 もう監督ったら、笑いが止まりません。 そのまま広島に戻り、智ちゃんと待ち合わせ。 智ちゃんは私もよく知っている池田浩子さんだけでなく、フェリシアのバスケ部の女の子たちも結構連れてきました。 ちょっと見た感じ、20人くらいいるんじゃないかな? 「大丈夫なの? そんなにたくさんの人を入れられるお好み焼きやってあるの?」 「うん、あたしが勧めるところは、ちょっとした宴会もできるところなんだ。もちろんあたしたちフェリシアのお嬢様が制服姿でお酒とかを飲むわけにはいかないけど、でも結構学生には安くしてくれるんだ」 「そうなんだ」 「ところで、あたしたちは別に普通に食べるけど…」 智ちゃんがそう言ったとき、私は不意にあることを思いついて、監督をチラッと覗き見ました。 「監督~、お願いがあるんですけど…」 私の妙な猫なで声に、監督も冷や汗をかいているようです。 「何だ、花桜梨…」 「監督の軍資金で、私たちに奢ってくれませんか?」 「えっ…!?」 「どういうこと、花桜梨さん?」 「監督ったら、今日の競艇で7万も儲けたんだ」 「花桜梨、よせ!」 監督が慌てて止めようとしましたが、時すでに遅し。 フェリシアの女の子たちも目が輝き始めました。 「監督さん、お願いします!」 フェリシアの1年生の岡部って女の子が、目を輝かせて監督に擦り寄っています。 さすがに監督も、20人もの女の子が目を潤ませて見つめているのには耐え切れなかったんでしょうね。 「わかった、そんじゃここは俺が奢る!」 一斉にみんなから歓声が上がったのはいうまでもありません。 お好み焼き屋ではみんながわいわいといろんなものを焼いています。 私は監督や智ちゃん、浩子と一緒にテーブルに座って、智ちゃんや浩子の焼いたお好み焼きを食べさせてくれます。 さすが広島、女の子たちはお好み焼きを焼くのが上手いです。 そして監督のところには、女の子たちが代わる代わる来て、監督とのツーショットの写真を撮っていきます。 自分の携帯で撮るだけでなく、ちゃんと監督のデジカメでも撮っているんですが、実は監督が頼んだのではなく、女の子たちが「監督にも私たちとの思い出を作って欲しいんだ」と自主的に撮ってあげているんだそうです。 「花桜梨さんの監督も、結構女の子に人気だよね」 浩子がそんな風景を見て、私に言いました。 「そうかな?」 「そうだよ。あの子達ってほら、普段男がいない環境にいるけど、だから男が欲しいという感じじゃなくて、今は男よりバスケが好き、って子達だからね」 「みんなに奢ってあげるといったからじゃない?」 「そうだね。でもそれだけじゃないよ」 智ちゃんがそう言って、監督のほうを指差しました。 監督が、女の子と話をしています。 女の子は結構真面目なタイプで、恐らく男の子と付き合うのを怖がるタイプじゃないかな、なんて思いました。 しかし監督が優しそうな目でその子に話しかけているうちに、彼女は顔を赤らめながらも、監督に身体を預けるように寄りかかって写真に納まっていました。 「あの子、すっごく真面目な子で、男の子なんていらない、なんて感じの子なんだ。うちのチームのコーチも若い男なんだけど、真面目に頑張っているけどなかなか心を開いてくれない、って」 「そうなんだ…」 「でもあの人、ちゃんと彼女の心を開かせて、ホッとできるような雰囲気を作ってあげたんだよ。だから彼女も安心してあの人に心を委ねて。それもあの人のいいところなんだと思うな」 今さらながらなんだけど、私は監督のすごさに改めて感じ入りました。 お食事会が終わってフェリシアの女の子と別れるときも、監督は女の子一人一人に優しく言葉をかけて帰しました。 結構まめですよね。 最後に智ちゃんや浩子と別れてから、監督は私に、 「悪いな、花桜梨とちゃんと話ができなくて」 そう謝りました。 「うん、悪かったよ。恋人の面倒を見ないで、他の女の子と話をしてるんだから」 私は意地悪く答えます。 「だからゴメン。ああなっちゃうと、冷たくあしらう訳にはいかなくてさ」 それが監督の優しさだと思っているので、私もそれ以上は厳しくはできません。 「なら、今夜は私にしっかりと優しくしてくださいね。そうでないと許さないから」 私は一応怒っている、という風に言うと、監督は私を抱き寄せ、優しく頭を撫でながら、 「それじゃホテルで優しくしてあげるからな」 といってホテルに向かいました。 もちろんホテルでは… しっかりと監督に優しくしてもらいました。 PR |
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