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2006 10,23 00:06 |
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こんばんは、八重 花桜梨です。
皆さん、ゴメンなさい。 私は監督と旅に出ました。 先立つ不幸をお許し下さい。 私は北見監督と、機上の人となりました。 私はさっきのメールを羽田空港のネットカフェから送信しました。 本当なら危ないかな、なんて思っていましたが、飛行機の出発が遅れるとの情報がありましたので、まだ余裕がありました。 前の記事を送信してからチェックイン。 鹿児島行きの全日空機は結局30分遅れて羽田空港を発ちました。 鹿児島空港で北見監督はレンタカーを借りて、2人でドライブをします。 楽しみなドライブ、といきたいですが、どちらも落ち込んでいるので、あまりいい感じのドライブにはなりません。 鹿児島市内を通過し、さらに南へ。何となく行き先が分かってきたような気がしました。 そして着いたところは… 私が予想していたところでした。 夏にROOMMATESと合同合宿をやった指宿のホテルでした。 「監督…」 私はチェックインを済ませた北見監督に声をかけました。 「花桜梨、どうしたんだ?」 「最初の目的地になんでここを選んだんですか?」 私も不思議でなりませんでした。 「とりあえず砂浜に出てみるか」 監督の言葉に、私は素直に頷くしかありませんでした。 砂浜で、監督と私は並んで腰を降ろしました。 私の記憶に、この砂浜でのトレーニングが思い出されました。 そういえば初日、みんなが浮かれて遊んでいる中で、北見監督が騙し討ちのような感じでいきなりトレーニングを課したこともありました。 「花桜梨、夏のことを思い出していたのか?」 私は素直に頷きます。 「あの時は確かに楽しかったな。ライバルと一緒にいろんなことをして」 「うん」 「でもあれが果たしてうちにとって良かったかな、最近そういう気がしてきたんだ」 ビックリしました。 確かこれは北見監督が積極的にやったと思っていました。 「そうだよ、俺はこの合宿を積極的にやった、だけど、結局はROOMMATESは強くなったけど、うちには果たして価値があったものか」 北見監督、そう後悔していました。 「私、別に合宿は失敗だと思っていません!」 私の言葉に、監督はビックリして私を見つめました。 「私、この合宿でいろんな人と知り合いになりましたし、それ以上にROOMMATESの強さも分かってきた気がしました。そしてROOMMATESのいいところを吸収したつもりです。うちが勝てないのは、みんながうちを研究してきたからで、決してうちが弱くなったからではないですし、この合宿でうちが弱くなった訳じゃ絶対にありませんよ」 「花桜梨…」 「大丈夫ですよ。自信を持って下さい、監督」 私は笑顔で監督にいいました。 「花桜梨に励まされるなんて、思わなかったな…」 監督はそう言って。私の顔を見て苦笑いしました。 私たちは日が暮れるまで、砂浜で並んで海を見つめていました。 夜、部屋で監督と話をしました。 最初の時よりは少し気持ちが楽になったということがありました。 そんな時、北見監督はスポーツ新聞を手にして、ビックリした表情をしていました。 「どうしたんですか?」 私が聞くと、監督は私に新聞を渡しました。 「北見監督、八重花桜梨選手に戦力外通告」 私はそのことだと思っていましたが、別に監督からその意味は伝えられていますから、今さら驚くことではありません。 「違う。もっと上のところだ」 監督が言ったところを見ると… 「春日スプリングサンズ・捨井 武監督が辞任」 確かにビックリしました。 かつて小波蹴球団で主人監督の進退が問われたことがありました。 その時にはオーナーの鶴の一声で続投が決まったといいますが。 まさか辞任とは。 「一応ナイジェリア代表監督就任のため、とは言うけどな。第2ステージ未勝利という事実があるからな」 北見監督も青ざめた表情をしていました。 「さて、今日は早く寝るか。明日は早く起きて動かないとダメになりそうだからな」 北見監督はそういって電気を消しました。 もちろん… 私は監督と一緒のベッドに寝ていますが、決してイヤらしいことはしませんでした。 決して全てがクリアになった訳ではないので、それまではエッチなことをするのはやめよう、そう互いに申し合せをしていましたから、別になんとも思っていません。 とりあえずは監督の温もりを感じながら、明日を迎えたいです。 PR |
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