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2006 07,18 05:20 |
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こんばんは、八重 花桜梨です。
えっ、この時間に起きてて大丈夫かって? うん、ホントはまずいのかも知れないけど、早めに寝ているからそれなりに体調はしっかりしている。 今日は北見監督… あっ、ここではコーチでしたね… にお願いしてあることをしてもらおうと思っています。 あっ、別に変な想像をしないでね。一応合宿場ではそういうことは御法度、って良く分かっていますから。 昨日はとにかく厳しかった。
あれだけBucchiiコーチにセットプレーでやられると、本当に自身喪失になりそうになりかけました。 でもそんな自分を奮い立たせて、何とかBucchiiコーチの鋭いFKをセーブすることが出来ました。 一時は荷物をまとめて帰らなければならないのか、とすら思ったくらいでした。 でも何となく、なんですけど、1枚岩になってきたような気がしました。 Woody BELL'Zでもあそこまで1枚岩になったことはなかった気がします。 他のポジションの練習を聞きました。 ここでもROOMMATESの佐野倉さんが同室になったので、まずは北見コーチの担当したMFの話を。 MFは北見監督がまずプレーをビデオに撮って、それを見せたそうです。 最初は何のために? と思ったそうですが、 監督のビデオを見ている中に、それが判断力を養う練習だと気がついたそうです。 簡単に言えば、様々な選手の力量を見極めて、最善の判断を下す能力。 ビデオを見せたあとの練習は、Woody BELL'Zでも見せたことがないくらい厳しい風景だったようです。 あまり佐野倉さんやヒナは注意されなかったんですが、一番注意されていたのは涼ちゃんと桂木さんだったとか。 「最後には2人とも泣き出しちゃってね、みんなが宥めようとするんだけど、コーチは『そんなことで泣き出すくらいなら、今から北見と佐多舞に戻って欲しいな』と冷たい言葉を投げかけるもんだから…」 それでか… 夕食のあと、涼ちゃんと桂木さんが北見コーチを引っ張って外に出たんです。 しかも何だか思いつめた表情だったから。 心配になってついていったら、ピッチの外で、コーチを中心に3人で座っていました。 監督の手はいつものように腰に回されています。 勝手の知っている涼ちゃんはともかく、綾音ちゃんはさすがにビックリしています。でも構わずにコーチは話をしていました。 時々涼ちゃんや綾音ちゃんを見つめ、コーチが話をする度に頷く様子が見えてきます。どうやらコーチの話に納得できているようです。 30分ほど話をして、どうやら2人とも何とか明日以降も続けられそうな雰囲気になりました。そう言えば桂木さんもコーチが腰に回した手を嫌がらなくなりました。 最後に監督が2人の頭を撫でると、2人とも嬉しそうな表情をします。 話が終わって宿舎に戻ろうとした2人と私がちょうど鉢合わせになりました。 「2人とも、大丈夫?」 私が声をかけると、2人とも軽く首を縦に振ってから、 「ちょっと自信喪失しちゃったけどね、でも監督、あっ、コーチにいろいろとアドバイスを貰ったから、大丈夫だと思う」 涼ちゃんがそう言いました。そして綾音ちゃんが、 「そうだ、今恐らく八重さんがいるだろうから、コーチのところまで来て下さい、ト言っていました」 と言います。 何となく私の性格読まれている気がします。 私が監督の横に座ると、まずは監督は私の腰に手を回します。 別に嫌らしい気持ちはないのは分かっています。でもやっぱりちょっと… 恥ずかしいですね。 「花桜梨、今日の練習はどうだった?」 私が今日の練習の様子を話すと、監督は苦笑いしながら、 「Bucchii監督らしいね」 そう言った。 「監督はヨーロッパのプレイを知ってるから、それを基準にするんだよね。だから普通ならありえねぇじゃん、と言うことも平気でしてくる」 私は監督の話を聞きながら、監督の横顔を見つめます。 「でもそれはヨーロッパじゃ当たり前。特に今回みんなが対戦する相手は、それを当たり前のように操る相手なんだよね。だから要求することも厳しくなる」 しばらく静寂があたりを包みます。他の人が見たら、私たちのこと、盛りのついたカップルと思われるのかな? 「だからこそ、『組織』としての適応力が問われてくる。そういう意味では花桜梨、お前のポジションは果てしなく重要だと思うよ」 なんで? ちょっと不思議そうな目をして監督を見つめます。 監督は、私の方を向いて、 「GKは守備陣の最後の砦だし、21人の選手の動きを把握できるのはお前しかいないんだからね」 そっか、そうだよね。みんなの動きをきちんと見られるのはGKしかいないんだ。 だからこそ、GKって重要なんだよね。 「まあ大丈夫だよ、花桜梨ならちゃんとできる、そう信じてる」 そう言って監督は私の頭を撫でます。 結構こうされると心が落ち着くので、不思議ですね。 「ちなみに明日は俺が花桜梨たちを扱くけど…」 監督はそう言ってまた私の方を向きます。 「明日はBucchiiさんとは違うアプローチでやるから、覚悟するよう伝えておいて」 ちょっと物騒な発言。少し冷や汗が垂れてきました。 とりあえず今日はここまでにするけど、ホント今日の練習、どうなるんだろうな。 それではこれから北見監督との早朝トレーニング、行ってきます。 …あっ、マリと違って、エッチなことするわけじゃないからね! PR |
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