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2006 05,21 10:59 |
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こんちは! 朝日奈 夕子だよっ!
今日はみんなで温泉旅行! ホント楽しみだなっ、って思ってます。 でも昨日、ちょっとしたゴタゴタがあったんだ… まあ昨日のゲームは、ホントやえっちに勝利をプレゼントできて、凄く良かったって思うんだ。
GKのパットも一生懸命守ってて… そういえばパットも今日誕生日なんだよね。おめでとねっ、パット! あたしは偶然だけど1ゴール挙げて、勝利にも貢献できたし。 まあ、イエロー余計だったかな? でもそのゲームが終わった後、報道陣から「次のゲームヒナを使わないと監督が言った」と言われて、頭がカッとなって… あたしインタビュー受けてるの忘れて監督のところに一直線。 で監督を見つけて、「あたしを出さないってどういうことなの?」って大声で叫んで。 まわりにいた報道陣、びっくりしてたって。 そりゃそうだよね、監督の考えに反旗を翻す選手って、最近もどっかのチームで起こったような展開を、こともあろうにマスコミの前でやっちゃうんだからね。 次の瞬間、私は監督に優しく抱きしめられた。 あたし、みんなから「遊び人」と思われてて、あたし自身もそうだと思っているけど… 1つだけ、恐らくみんなの印象と違うところがあるんだ。 みんなはあたしが男の経験も豊富だと思っているみたいなんだけど… 実はあたしはまだバージンなんだ。セックスどころか、キスの経験だってまだなんだ。 何ていうのかな、男に身体を許しちゃうと、なんだかあたしらしくなくなっちゃうような気がして。それがあたしが一番恐れていることなんだ。 だから遊びはするけど、その一線だけは頑なに守ってる。 だけど… 監督に抱きしめられて、あたし、決して嫌な気分じゃなかった。 だって… 監督、凄く優しそうに抱きしめてくれるから。 決して身体を求める抱き方じゃない。監督の「心」が見える抱き方。こういう経験に疎いあたしでも、何となくわかるし… なんかその気になっちゃいそうになった。 恐らく監督から唇を求められたら応じてしまいそうだし、もしかしたらそのままロストバージンまで応じてしまうかも知れない。 短い間だけど、あたしはそう感じてしまった。 「ヒナ、別に俺はヒナをいらないとは言っていないよ」 監督が私に語りかけてきました。 私は監督の顔をまじまじと見つめます。 恐らくその時のあたしの目は、恋する乙女のそれだったのかも知れない。 「それどころか、俺はヒナがこのチームに欠かせない存在だと分かったから、あえてレイとともに休ませることにしたんだ」 あたし、びっくりした。監督がそこまであたしを認めているとは思っていなかったから。 「ヒナ、今日は終わりのころ、身体が重かったろ」 あたしは素直に頷いた。 「花桜梨にしてもシオにしても、みんな激戦のTM杯を戦ったレギュラーだから、それなりにスタミナもある。だけどそれでも時々身体をケアしないと長いリーグ戦は戦えない」 あたしは監督を見つめ続けます。後で聞いたら、やえっちちょっとハラハラしてたって。 まあ確かに監督とやえっちって、恐らくそのうち恋人関係になるんじゃないかなってくらい仲いいからね。 「ましてやヒナやレイはその激戦の経験も少ない、だからこそなおのこと身体をケアしないと。だから次は休ませることにした」 あたし、監督の想いが分かりました。 そして… これからも監督についていくんだ、そう心の中で決めました。 「納得できたかい?」 監督が穏やかな笑顔をあたしに向けてきました。 あたしは思わず涙を流しながら、何度も頷きました。 カッコ悪いな、もう! でもそんなあたしを、監督は優しく頭を撫でて、 「それじゃ、次のイレブン・ウィナーズ戦頼むぞ」 と言いました。 あたし、もう迷いません! あたしはこのWoody BELL'Zが大好き! 北見監督が大好き! これからもこのチームのために、監督のために、一生懸命頑張る! だから、次のために身体を休めます。 イレブン・ウィナーズ戦、元気になった朝日奈夕子を見ていてね、みんな! 以上、朝日奈夕子でした。 これからみんなで温泉に行ってきま〜す! PR |
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