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2006 10,01 23:27 |
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こんばんは、麻生 華澄です。
そう言えば現役を引退してコーチとして皆さんの前に出るのは初めてですね。 今後とも宜しくお願いいたします。 さて… 今日は昨日のゲームの反省会を開きました。 参加社は北見監督と八重花桜梨主将、井上涼子副将、鞠川奈津江副将、藤崎詩織副将、虹野沙希チーフマネージャー、佐倉楓子バイスマネージャーと、もちろん私も入ります。 昨日のビデオを見ます。 ビデオを見ながらも、どこが悪いんだろうか、みんな目をこらしてみています。 その中で唯一、北見監督だけは泰然自若としています。 「やっぱり私が悪いんだ」 花桜梨さんが呟きます。 「そうじゃないな、私が上手く機能していなかったから」 涼子さんも自分を責めるように言います。 「あたしが上手く守備陣をコントロールしてないと。やえっちが悪いわけじゃない」 鞠川さんもどうも自分を責める調子。 北見監督は何と言うだろうか? みんなが北見監督を見つめる中、監督はおもむろにみんなの前に立ち、 「全ては俺の責任。人選ミスだよ」 そう言い放ちました。 「花桜梨は自分が悪いと言うけど、後藤の得点なんて、あれは向こうを誉めるしかない」 「でもPKは…」 「確かにPKは蹴る方が有利とは言うけどさ、神条は2本蹴られて両方とも止めているんだぜ、1本決めただけでも上等だと思うけどな」 花桜梨さんも黙ってしまいました。 「もちろんマリも自分を責める必要はないし、涼子を入れて動きの悪かった左サイドだって、つまりは涼子を選んだ俺の人選ミス」 みんな黙ってしまいました。自分が悪いのに、と思っているのに、人選ミスで片付けられたら、恐らくこれから伸びないんじゃないか、って顔をしていました。 「ところで…」 北見監督はそういって、少し考える表情をしました。 「俺は思ったんだけど、一回みんなで少し考えてみようと思うんだ。どうしたらもとの強いチームができるか」 北見監督はそう言ってから花桜梨さんと涼子さんを見ました。 「花桜梨、涼子。悪いんだけど、お前たち2人は次の第9節には出さない。ホームだけど、敢えて出さないことにする」 「えっ!?」 花桜梨さんも涼子さんもビックリした表情になりました。 もちろんその場にいた人たちの表情も凍りついています。 「あとレイとヒナも第9節には出さない。向こうには話をつけているから、佐多舞に行ってROOMMATESの練習に付き合うんだ」 驚きました。まさかゲームの最中に他チームの練習に堂々と合流するなんて。 「向こうも恵壬が怪我をして、満足に練習が出来ないそうだ。だから10日までの約束でうちから人を出すことにしたんだ」 「でもうちのほうは?」 私が気色ばんで言います。 「うちの方は大丈夫だよ。彩子は今北見に帰ってきてるし、他に選手をやっていたメンバーを掻き集めれば何とかなるよ。その時には頑張ってもらうけどな、そこの3人には」 そうでした。私をはじめ、虹野さんも佐倉さんも、選手を経験した人でした。 「だからとりあえず練習には困ることはない。その間に4人には佐多舞でレベルアップしてもらいたいと思うんだ」 なるほど、そこまで考えているんですね。 「それに花桜梨や涼子と恵壬は仲が良いからな。当面向こうが欲しがっているイレブン・ウィナーズのデータを教えあうことができるからな」 北見監督は、そういって厳しい目をしました。 そう言えばイレブン・ウィナーズとは1分け2敗。1勝もしていません。 「向こうだって開幕ゲームで散々ボロボロにやられたんだ、とにかくリベンジを狙っているはず。出向こうがリベンジしてくれれば、こっちもそれに応じた対策を立てられる、と」 結構深いところまで考えているようです。 「まあとにかくうちは11月終わりの代表決定戦がまずは大きな山になるんだ、最悪そこに照準を合わせてきちっとしたチームを作れればいいと思うんだけどな」 そして花桜梨さんと涼子さんを含む4人は明日から10日までの予定で佐多舞に赴くことになりました。 本当にどうなるか楽しみでもあり、怖くもあり、という感じです。 PR |
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